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垣根からツルを伸ばし花を付けた近所のドウダンカズラ(満天星葛)。
満天星(まんてんぼし)は灯台のこと、満天星躑躅(どうだんつつじ)も同じ字を使う。
満天星とは枝が繋がって四方に延びている様のことだとか

ここ最近の報道記事の中で、微妙に繋がる記事があった。
天皇退位報道とトルコクーデター失敗報道の記事である。
私は、天皇の生前退位にはある疑念を持つ。
その疑念とは、生前退位には天皇の御意志とは別に、政治の恣意が関わることである。
つまり、天皇の退位を政治的に利用することが有り得るということだ。

昭和十一年七月十二日、二二六事件を決起した青年将校十六人が銃殺処刑された。
皆が「天皇陛下万歳」を叫んで弾を受けた中、一人は続けて「秩父宮万歳」叫んだ。
それは安藤輝三大尉とも栗原安秀中尉とも云われているが、今となれば真相は分らない。
ただ真相は、昭和天皇が決起に呼応なき時には秩父宮を担ぎ出す話があったことだろう。
天皇の生前退位が可能となれば、天皇の御意思とは別に退位が企図されることも可能。
私の疑念とは、この天皇の御意志と別のところで恣意的天皇退位が可能という一点。

昭和十一年の今の時期、前にも紹介した栗原 安秀陸軍中尉(享年二十九歳)の遺書。
恣意的な天皇退位を可能にすれば、こういう哀しい話も起こり得るので、再掲載。

妻へ

「玉枝よ
 僕はそなたに感謝する よく理解しよく努力し僕を愛して呉れた 僕が時に夫らしくなかった時もそなたは実に貞淑な妻であった

玉枝よ
 今度程僕は夫婦の絶対愛を知った事はなかったよ 僕はそなたを思ひ出し共に笑っていた そなたの息を耳の傍らに聞いて居た
 嗚呼何と云う幸福な境地に僕等は居るのだらう どんな苦しみもどんな迫害も到底僕等の絶対生活を破壊できないではないか」

「玉枝よ
よく涙を拭いて強い子にお成り そして父君母君を慰め妹達を可愛がっておやりなさい 恐らくそなたの持つ快活さは栗原家の喜びの泉になるだらう 又安雙家(妻の実家)の為にもそふだ それからまだ云うことがあった

玉枝よ
そなたは皆に二人の生活は楽しかったと宣言しなければならない
何もかも思ふことなし唯清き玉枝の瞳求めつつ

 七月四日夜  そなたの夫 安秀」

遺詠

君が為捧げて軽きこの命 早く捨てけん甲斐ある中  七月七日
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