2013.08.14 一客一燈
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春日野に広がる燈明、八月五日から一四日まで奈良燈花会が催されている
猿沢池から興福寺・東大寺・春日大社という、奈良公園の観光メイン処が蝋燭の灯で覆われる

 奈良燈花会は二十世紀最後の夏、一九九九年の夏から行なわれている
最近では催行中の来訪者数は七十万人を超え、奈良市の人口の倍近い数になっていると聞く
誰が名付けたか「一客一燈」として、一燈五百円で一般参加の勧めもなされている
この「一客一燈」、茶事でいう「一客一亭」をもじったことは云うに及ばないであろう

 昨夕は、夫婦で訪れた三条道りの「かえる庵」で先客の女性と同席した
関東方面の方らしく、奈良が好きで一人旅をされているとかで、「かえる庵」は二度目と云う
庵主の佐藤さんが貼っておられる「上田宗箇展」のポスターを見て会話されている途中であった
という訳で、同席の勧めとなり、我々は席に着いた運びである
外の暑さを癒すべく「先ずは」と頼んだビールをグィと喉に通すと、女房殿が「私も」とグラスを出す
その女性客が日本酒の「冷や」を楽しんでいる様子を見て、女房殿は「私も日本酒」とノタマウ

 女性客は「上田宗箇展」が奈良で開催と思ったらしく、東京開催だったと聞き、気落ちのご様子
話では、月に一回の茶の稽古を十数年続けているということで、道具にも興味持っているとのこと
酒が進んだ私は、言わずもがなのことを、ついつい口にしてしまった
「十数年茶の稽古をされていて、平点前が精々では稽古の意味がありませんね」
「茶の稽古とは、茶事の稽古というのが本来であって、点前の稽古はその一分に過ぎないもの」
「五年経っても、茶事が出来ないということは、考え直される方が良いでしょう」云々

 然しである、後で燈明が並ぶ道を歩きながら、私は考え直したのである
そして、分かったことは「カラスの勝手でしょ」である
茶事が出来ようが出来まいが、そんなことに興味も関心も無く
月に一度、稽古という名の非日常的な時空に身を置きたい、それで十分、ということも有りだな
してみれば、あの女性客には悪うことを言うたな・・と反省しきり
考え乍ら歩く私は、女房殿とはぐれていまい、東大寺南大門付近で携帯のやり取り
女房殿と再会した時には、春日野の燈花会は終えようとしていた

これから柳生へ行き墓参り、その足で伊賀越えして数日過ごすことにした
娘が旦那と孫を連れ、向こうで落ち合うとか云って来た
ブログは少し休憩
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