2016.08.22 花の養生
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片口水差の口を客側に向けて置き、水指の蓋にした羊歯(シダ)の葉を口に挿した。

昨日の稽古は、葉蓋の水差に馬盥(まだらい)茶碗で晒し茶巾の点前をした。
葉蓋は裏流の十四代家元・玄々斎が考案したものと云われている。
幕末から明治を生きた玄々斎は、異人を対象に立礼作法の茶も考案した知恵人。
晒し茶巾の点前は大ぶりの平茶碗に水を張って茶巾を晒した状態で持ち出す点前。
掛ける茶杓も大ぶりなもの、瀬田掃部(かもん)が琵琶湖と瀬田の大橋をイメージした考案。
瀬田掃部の師である千利休は、この掃部の頓智に感心した云々。他流では洗い茶巾とか。

稽古では先に濃茶点前をして片口水指を使ったので持ち帰り、葉蓋にして持ち出した。
晒し茶巾の茶碗は両手扱いが常だが、水指を持ち出した後なので茶器と共に持知ち出す。
女点前なら置き水指で茶器も飾って置き、水の張った平茶碗の持ち出しは両手扱いが無難。
まま、朋庵塾は男点前故、重ね茶碗同様に茶碗と茶器と共に持ち出す形とした。
葉蓋も晒し茶碗も盛夏の時季に相応しいもの、軸も宗家揮毫の「涼風入朋庵」を掛けた

稽古途中になると葉蓋に使った羊歯の葉が萎れ出し、裏側に向けてくびれだした。
それを見て、花に造詣が深い塾生の曰く「花養生をすると良い」云々。
その塾生の話を聞くと、切り花の水揚げ技術と同様に葉への霧吹きも大切だとか。
その霧吹きは、葉の表面だけでなく裏面にもタップリ吹き掛けることを忘れずに・・とのこと。
私は「花養生、花養い」という言葉を初めて聞き、ええ言葉だと感じ入った。
そう云えば、その塾生は医者なので「養生」と云う言葉が出たのかと、妙に納得。

この日の床の花入には、辛夷(こぶし)の実と狗尾草(えのころぐさ)を入れた。
実は、朝稽古だったので早めにと酔芙蓉(すいふよう)の蕾を入れたのは朝五時。
それが八時前には満開、やむなく近所で目をつけていた辛夷の木の元へ。
そして、人知れずその実を一枝頂戴して挿し替えた。
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