2016.10.01 川太郎の原姿
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薄茶器・かわたろう(川・河太郎)、つまり河童である
前の記事に龍之介はんからコメントをもらった。
そのコメントで、何故か私は日本カワウソのことを思い浮かべた。

日本固有種で、嘗ては北海道から九州まで列島各地に生息していたそうな。
昭和五十四年に四国・四万十川で見かけられたのが最後とか。
四年前の平成二十四年、環境省は日本カワウソを絶滅種に指定した。
ところがオモロイことに、日本カワウソを県獣としている愛媛県はこれに反発。
日本カワウソを県の「絶滅危惧種」に指定し、今も情報収集し捜索を続けている。
それを知ってかどうか、卒塾者の一人は茶器「川太郎」を大事に持たれている。

日本カワウソの絶滅理由を調べてみると胸の痛い話であった。
水の中で泳ぎ回る日本カワウソの毛皮は二重構造になっている。
外側は粗い毛で、内側は細かな毛に覆われ、水濡れに強く防寒効果が大きい。
この特性こそが,日本カワウソの悲劇の原因ともなってゆく。
明治の日清日露の戦場は満州、大正期には長期シベリア出兵があった。
その日本陸軍の防寒着として日本カワウソの毛皮が重宝された。
各地で日本カワウソの乱獲が続けられ、やがてその姿は日本列島から消えた。

今も日本各地に、狸や狐と同じ様に日本カワウソを題材にした昔話が残る。
大体はその容姿や習性から好感をもって描かれている話が多い。
代表的な話が河童、つまり日本カワウソが「河童」の原姿、原風景である。

日本カワウソの残された写真、体長64.5-82.0cm、尾長35-56cm、体重5-11kg。
無題



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