2016.10.17 粗相稽古
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早咲きの椿・西王母が色付いたと云って、卒塾者が他の花と共に持って来られた。
花籠には、西王母(せいおうぼ)、吾亦紅(われもこう)、杜鵑(ほととぎす)、秋明菊(しゅうめいぎく)、南天(なんてん)の照葉
本来、秋の名残りの花は枯れかけたものや虫食いのものに照葉を添えるものらしい。
これからの花である椿は入れないとされる、どう入れようと勝手ながら葉が煩わしい。

昨日は「百碗百杓展」に向けた粗相の点前稽古をした。
卒塾者にも手伝い頂き、こんなアンナの場面を想定して粗相をしてみる。
柄杓を落した、茶筅が倒れた、茶杓が落ちた、茶巾が落ちた等々。
何より大事なことは、慌てず平然と処理すること。
補佐役の半東との連携がキッチリと出来れば、粗相も見せ場となるもの。
卒塾者の中にはわざと粗相をやって見せたいと、うそぶく御仁も居たと話す。
粗相の中でも大粗相は実際に行わず、口頭での粗相稽古とした。
例えば、茶器をひっくり返し辺り一面が抹茶の海となった時。
茶碗をひっくり返し茶がこぼれた、あるいは客に掛かった時。
立ち上がりにコケて、風炉釜をひっくり返した時等々である。

今日の稽古を手伝ってもらった卒塾生が一番の見せ場を演出した。
皆が稽古を終えた後のこと、久しぶりに一点前してみるかと点前畳へ。
着替えをしていた塾生が周りに集まり、衆目の中での点前となった。
卒塾者は「これは緊張する」と云いながらも、会話しながら形の良い点前をしていた。
それが、あろうことか茶を入れる前の茶碗へ先に湯を注いだ、皆は黙って注視する。
卒塾者、「ははは、ここで湯を回して捨てるも良し、茶を湯の上に振りかけるも良し」
「想定外の粗相場面でも平然と進めること肝要」と訓示して湯を捨てた、皆も納得。
それは粗相点前の実演であったのか、それとも実際の粗相であったのか、微妙。

点前粗相のこと
〇間違っても慌てず次に進むこと肝要
〇茶杓を落とした時、そのままにして手の区切りで帛紗にとり終い拭きして、置き直す
〇終い茶碗から茶杓が落ちた時、水差勝手側に斜めに置き、そこから常の拝見通り拭いて出す
〇茶巾が釜の蓋から落ちた時、そのままにして半東に交換を頼む、半東は茶巾皿にて替茶巾を持ち出し交換する
〇茶筅が落ちた時、建水のカミに左手で立て置く、半東が替茶筅を茶碗に入れ建水のシモに置き、点前が左手で交換
〇柄杓が落ちた時、建水に伏せて置き、半東が竹蓋置と替柄杓を持ち出して釜蓋置シモに竹蓋置を置き替柄杓を引く、
亭主は替え柄杓を釜(或いは蓋置)に替柄杓を置き、建水に伏せた柄杓を竹蓋置に引き、半東が持ち帰る
〇粗相をした時には、片付けて後、失礼致しましたと一礼をする
〇他に想定外の粗相があったとしても、半東と連携して、平然と片付けるよう心掛けること
〇点前中の客との会話では、点前の手を留めないこと、それには顔を点前の視線から外さないようにすること
亭主点前に慣れれば、顔を客に向け答え、目線を床に遣って説明しながらも、手は進めているのが望ましい


                          
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