2016.10.18 男の値札
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今朝、新聞を取りに玄関戸を開けたら、金木犀の芳香が漂っていた。

どういう訳か、今年の金木犀は白っぽくて黄色すなわち金色ではない。
お隣の御主人と話をしていると、今年の金木犀は近所も皆同じようだと云う。
まあ、暑さが続く所為なのかどうか、花も人も「らしくない」のは今一つである。
一週間前に娘が第三子を生んだので、病院に行くとベビーベッドが七つ並んでいた。
男児は青い掛け布団、女児は赤い掛け布団であったが、私には皆同じ顔に見えた。
昔、クローン生物のことが新聞テレビを賑わしたが、赤子を見ているとそんな気がした。

金木犀は支那南部原産の雌雄異株の植物だが、日本へは雄株だけが入ったとか。
それ故、結実をしないので繁殖は接ぎ木や挿し木ということになる。
人が作ったサクラの品種「染井吉野」も結実しないので、接ぎ木挿し木の繁殖。
最初の遺伝子が代替わりなしに生き続けているというか、つまりクローン生物である。
金木犀も染井吉野も人から色香に価値を見出され、人が命を繋いでいるのである。

ある人の云った話が私の腑に落ちる。
「女は花と同じ、水をやり愛でてやれば、美しく咲く」 そして、
「旦那に好かれようと身を飾って努める女房、それが男の値札やで」と云々。
「タンスを整理していたら、去年のバーゲン値札が付いたままのブラウスが出て来た」
と云い、それを着て笑顔の我が女房殿、私は自分の値札が気になった。


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