2016.11.03 足の裏
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貴乃花の四股、よく足を上げて体を止めると足の裏の筋力を鍛えることが出来る。

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相撲の蹲踞(そんきょ)の姿勢。蹲踞を「つくばい」と読むと千流でいう「手水鉢」である。
相撲だけでなく剣道・弓道・日本拳法という日本の武道はこの蹲踞で構えることが多い。
足裏の筋力と共に均衡感覚を養う。蹲踞で尻もちをつくようでは、引退が間近い(私)。
四股と蹲踞のように足裏の筋力と均衡感覚の鍛錬法は世界の運動の中で珍しいという。

前と前々回のブログ写真を見て、私はあることに気付いた。草履である。
前々が露地草履の写真、前がサンダルの様な草履を履くスーチーはんの写真。
図らずも、鼻緒文化という共通点を見出して、少々面白く感じた。
靴文化は欧州から朝鮮半島にかけユーラシア大陸を東西に跨る文化の証である。
「靴」という字で分るように革製であり、牧畜・遊牧文化の民の生活用品である。
鼻緒文化は田下駄に始まる稲作文化の民の生活用品であり、日本もそうだ。
日本の鼻緒履物は下駄は木製、草履・雪駄はイ草で草草履・草鞋(わらじ)は藁(わら)製。
和装の履物としてはイ草製の草履が格が高いとされ、正式な場は男女共に草履を履く。
最近は、ウレタンやビニール・革素材の草履や雪駄が増えて来ているようだ。

南支那・雲南からアッサム・ビルマ・インドシナに跨る東亜半月弧の稲作文化圏。
その最東北にある日本列島で下駄・草履の鼻緒文化が最も盛んに花開いた。
支那、漢族の文化は小麦の食文化と靴の世界で、欧州・中近東も同様である。
隋・唐の様式を入れた奈良時代の貴族文化は靴(沓)が主流となったが、束の間のこと。
平安中期から庶民が履物を使う室町期には鼻緒履物が主流となったようだ。
鼻緒履物は世界で「日本スタイルの履物」とも云われるが、日本では衰退気味である。
ある時、中年の友人に下駄を履かすと足の中指と二番指(人差し指?)で鼻緒を挟んだ。
友人宅には畳がなくテーブルと椅子の日常であり、草履も下駄も掃いたことがないとか。

靴は足のつま先で蹴るように前に出で、足先から着地するので体が前のめりに進む。
鼻緒履物は鼻緒を持ち上げて、踵(かかと)部分から着地するので腰が残る感じで進む。
つまり、鼻緒履物の方が足裏と足の指、そして腰を鍛えることになるという。
相撲取りは鉄製の思い下駄を履いて足腰づくりをしているという。
更には、和式便所は足腰の鍛練に大きな効用をもたらしていたということである。
鼻緒履物と和式便所の衰退は、日本人の老化症状に大きな影響を与えると聞いた。
今では私も和式便所の使用が苦痛となって来ている。昔の足腰ではなくなっている。
鼻緒サンダルを履くスーチーはんの「軟禁邸宅」の便所は、間違いなく西洋式であろう。
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