2016.11.19 南下軍
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私の脇から布団に入り、顔を出して寝る愛犬「ハナ」。
晩秋の奈良は朝夕が冷えだし、ハナも布団にもぐり込んでくるようになった。

「 カチリ 石英の音 秋 」

この季節になるといつも思い出す三行詩である。 
旧制沼津中学三年生の藤 井 壽 雄という人の作だとか。
大正十三年のこととして作家の井上靖が本で書き残している。
この三行詩が井上に鮮烈な思いを与え、文学への傾倒を深めたとか。
井上靖は小説「北の海」で、四高柔道部の先輩の言葉として書いている。
<寝技の強い奴は必ず弱い奴に勝つんだ。立技(たちわざ)のように、弱い奴が強い奴に勝つ僥倖(ぎょうこう)はない、練習量がすべてを決定する柔道、それが寝技なんだ>
この柔道とは講道館柔道とは違い、絞め落すか関節の逆を取るまで戦い続けるもの。
高専柔術と呼ばれ、今は七帝大柔道として引き継がれているものである。
大学武道部の先輩が泊まりに来て二人で青春時代を回顧した余韻か、私はこの話を思い出した。

金沢の第四高等学校と京都の第三高等学校との対抗戦は柔道以外にも参加する盛大なもの。
四高の選手団を励まし送る応援歌「南下軍」、旧制高校の校歌・寮歌・逍遥歌・応援歌の一つ。
日本寮歌祭が平成二十二年の第五十回を以って終了したこともあり、最近は耳にしなくなった。
気になってネットで調べてみたら、あった。
https://www.youtube.com/watch?v=4DteMLYsvlo
https://www.youtube.com/watch?v=1JCemIPSOpk

青春時代を語り合える友と語る青春時代を持てたこと、人生の至福であろう。


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