2016.12.24 続・奥蝦夷譚
30年余り前のこと、流通業二世夫婦の集団と共にカナダを西から東へ旅をした。
バンクバーからエドモントン・カルガリー・バンフ・モントリオール・ハリファックスへ。
流通業二世たちの目的はカナダ物産の買い付けと奥方孝行という云い訳であった。
案内役はカナダ大使館の日本人商務官で、カナダにまつわる色々な話を聞いた。
その中で、面白い話というか興味を持った話があった、オットセイの話である。
カナダで行われた海洋動物の学会で、日本の大学の先生がオットセイのことを論じた。
しかし、他の者にはオットセイが伝わらないので、発音やイントネーションを変えて発言。
やはり伝わらないので絵を描いたら、出席者たちから It's fur seal(ファー・シール)。
日本の学者はオットセイを英語と思っていたが、実はアイヌ語だったという笑い話である。
アイヌ語から来ている言葉には「トナカイ」もある、サンタクロースが乗ったソリを牽く大鹿。
トナカイはシベリアの動物で日本列島にはいない。それがどうしてアイヌの言葉にと思う。
そこが奥蝦夷につながる話である。
間宮海峡は凍結時には陸と地続きとなり樺太にトナカイが来る、カムチャッカ半島にもいる。
トナカイと云う言葉がアイヌ語であることは樺太・カムチャッカ半島が奥蝦夷であった証。
つまり、蝦夷はアイヌの地、奥蝦夷は日本固有の領土であったということである。
安倍・岸田・世耕はん、奥蝦夷はロシアに奪い取られた日本の地であること、
奥蝦夷で平穏に暮らしていた日本人がロシア兵に虐殺蹂躙されたことを知るのかどうか・・

images_20161224020507a28.jpgRangifer_tarandus_map.png
今夜が出番の「トナカイ」の写真とトナカイの分布図(赤の部分がシベリアのトナカイ)
漢語では馴鹿(じゅんろく)と書き、人に馴れた、すなわち家畜化可能な鹿を意味する。
犬と共に最も古い家畜と云われ20000年位前からシベリアの民が飼い馴らしていたという。
樺太探検に赴いた間宮林蔵の話として残されている書物にトナカイの記録がある。
「唐太の地にトナカヒと云う獣あり。大さ大八車を引く牛程ありて頭に大なる角あり。全体鹿の如し。」
恐らく、樺太やカムチャッカ半島のアイヌはトナカイを狩猟或いは飼育していたのであろう。

450px-Haplogrupo_N_(ADN-Y).png
上の図は人間のY染色体遺伝子N型の分布図である。(男性の遺伝子)
青色の濃い部分、つまり60~100%、30~60%の部分がトナカイの分布図と重なる。
Y染色体遺伝子N型は、20000年~25000年前位に東アジアか東南アジアでNO型から分岐。
N型遺伝子を持つ民族は、ユーラシア北部、さらにはシベリアを横断して北欧まで分布。
フィン・ウゴルやサモエード系にN型が多い。北欧人と云われるフィンランド人の65%がN。
N型民族の多くはロシア帝国の軍靴に踏みにじられた歴史を持っている。
因みに、日本犬とサモエード犬は近縁種であり、共に最も古い犬種と云われている。
日本人のY遺伝子はD型(D1b)が主流だが、少数ながらN型も存在する。
D型はアイヌで88%沖縄で65%本土和人で40%だが、青森ではN型が8%を占める。
D型遺伝子は6万年位前にDE型から分岐、D1b型は3万年位前に日本で生まれた。
D1b型は日本列島以外にない遺伝子、他のD型はチベットやアンダマン諸島で見られる。
云っても、その間に3万年以上の時間差。一代20年として1500代で3万年、まま近いか・・。
東アジアはO型で漢族はO3、朝鮮はO2b、東南アジアはO2a、台湾原住民はO1型が主流。
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