2017.02.13 公用語
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太平洋の島国パラオ・アンガウル州の州旗、私には「桜花」に見える。
アンガウル島で第二次世界大戦におけるパラオ=マリアナ戦役の最後の戦いがあった。
飛行場の建設を意図したアメリカ軍は、昭和19年9月17日に上陸戦を開始した。
圧倒的な兵力差のもと、米軍は9月30日に島を全面占領した。
日本軍守備隊、歩兵第59連隊第1大隊1,250名、戦死 1,191、捕虜(負傷) 59
米軍上陸部隊、第81歩兵師団21,000名、戦死 260、負傷 2,294
天皇陛下はパラオ訪問時、ペリリュー島からアンガウル島に向い礼拝された。

昨日の新聞テレビは安倍首相と米国のトランプ会談のニュースで持ちきりであった。
私が面白いと興味を持った場面があった。記者会見の場面である。
2人に対して、日本側プレスから「こちらもお願いします」と声がかかる。
こちらのカメラの方も向いていください、ということだろう。
そしてトランプ大統領が安倍首相に「何て言ったのか」に尋ねると、
総理は "Please...look at me." と答える。これを受けて大統領は、
"Ah." といって安倍首相をじっと見つめ、そのまま手を握り続ける。
総理は、こっちを向いてください、というカメラマンの求めを訳したつもりなのだろうが、
大統領は文字通り「私を見て」という意味に取ったとしか思えない。
つまり、安倍さんの英語はトランプ氏には正しく伝わらなかったようだとか。

私が頭に浮かべたことは、日本と米国は公用語が無いということである。
但し、米国は多くの州単位で公用語を決めている。
日本と米国には公用語が無いということの理由は真逆である。
日本は99%以上の人が日本語を話し、わざわざ日本語を公用語に指定する必要はない。
米国は多民族社会で、色んな言語が話されていて、国として公用語を指定できない。
私が思うに、言語こそ文化を示す最大要素であり、その価値体系を表したものである。
言語を潰すということは、その文化・価値体系を潰すことことに等しいと云える。
標準語あるいは東京弁の強要は、地方文化を潰すことを意味している。
畿内の人達は何処でも上方言葉を当然顔で使うが、他では東京弁が大きな顔をしている。
日本の東京弁と同じく、今の世界では英語が大きな顔をしている。
私の学生時代には、ジリオラ・チンクェッティのイタリヤ語の歌を覚え口ずさんだもの。
シルヴィ・ヴァルタン のフランス語の歌も覚えたいと思ったが、あの鼻声は無理だった。
ドイツ語やスペイン語の歌は聞かなかったが、支那語曲は李香蘭が歌っていた。

閑話休題、公用語。
日本でさえ日本語が公用語に指定されていないのに、日本語が公用語になっているところ。
それはパラオ共和国のアンガウル州であり、州の公用語の一つになっている。
日本も含め日本語が公用語になっているのは世界中で唯一パラオ共和国のアンガウル州。
ということは、日本の文化が理解されているのか日本民族への好感度が高いのであろうと想像。
平成9年(1994)に独立したパラオ共和国の初代大統領は日系人のクニオ・ナカムラ氏。
島民を非難させた上で、圧倒的兵力差がある米軍上陸部隊と果敢に戦い抜いた日本軍兵士。
ペリリュー島やアンガウル島での日本軍の戦いぶりをパラオ共和国の人々は覚えていている。
かの地の日本軍戦死者は決して犬死ではなかった、と私は思いたい。
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