2017.05.22 花筏
IMG_20170522_094350.jpg
卒塾者の奥さんが育てられた花筏(ハナイカダ、Helwingia japonica)が花を付けた。
学名通り日本原産、変種に琉球花筏と台湾花筏があるとは石蕗の生態に似ている。
花筏という名も風情があって茶花として重宝されており、私の好きな花である。
本来は、川面に散った桜の花弁が浮かぶ様や流れる葉が花弁を受けた様を云うとか。
花筏の用語は室町期の閑吟集(かんぎしゅう)という歌謡を集めた書に出ているらしい。
「 吉野川の花筏  浮かれてこがれ候(そろ)よの 浮かれてこがれ候よの 」
このことを知って、私は益々「花筏」が好きになった。

昭和30年代前半に吉野川の畔で育った私はよく筏流しを見た。
細い山道を丸太一本曳きずりながら小さな驢馬(ろば)か木曽馬が降りて来ていた。
下の道で十本位を荷車に乗せ、それを大きな輓曳(ばんえい)馬が曳いていた。
勿論、道の至る所に馬糞が落ちており、それを目にしていたので「馬糞紙」には納得。
吉野川の淀にまで運ばれた丸太は、そこで筏に組まれて川に流されていた。
今の近鉄吉野線の元は、山持が金を出して大正元年に開通した木材運搬の吉野鉄道。
筏流しの唄、好い唄だと記憶していたのでネットで探してみたら、あった。
1952年、昭和27年の録音盤である。
https://www.youtube.com/watch?v=uSuNEIpgsYk
今年2月のNHKラジオ放送で女が歌うのもあった。私は女の筏乗りは見たことがない。
https://www.youtube.com/watch?v=DHUxhDE5SEU
1、ハァーア吉野川にはヨ 筏を流す 流す筏に 上る鮎ホーイホイ
2、ハァーア私ゃ吉野のヨ 山奥育ち 米のなる木を まだ知らぬホーイホイ
3、ハァーア一度見て来いヨ 吉野の奥は 一目千里が 杉檜ホーイホイ
4、ハァーア下へ下へとヨ 筏を流しゃ 谷間の鶯 連れて啼くホーイホイ
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://houan7010.blog.fc2.com/tb.php/1222-9b9c7eec