2017.06.14 時効
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三年前に挿し木した下野草が細やかな花を付けた。下野(しもつけ)、今の栃木県である。
そう云えば今は昔の話、東京の下宿の御主人は栃木の人、妹も当然の栃木の人。
その実家は梨農園、私は秋の収穫時期に十日位手伝いに行った想い出が残る。
この歳になると、想い出の積み重ねが人生と思えるようになって来た。
私が東京を去った後、彼女は奈良の私の実家まで来たので京都や伊勢を案内して歩いた。
伊勢神宮の参道を二人で本宮に向かっていた時のこと、向うからアベックが腕を組んで歩いて来た。
私は云う「ワシらも腕を組もう」、彼女「嫌よ、格好悪いモン」、ムッとした私は「何やて」。
状況を云うと、参道は道の真ん中が盛り上がった蒲鉾型、彼女が中側を私が端側だった。
彼女は云う、「だって、私がナオトちゃんをぶら下げているみたいでしょう」。
彼女は168・5㌢47㌔、私は162㌢73㌔。まま、その感も云えなくはない。
彼女のその一言が気に障った私は、「ほんならもうええ、帰ろ」と踵を返した。
伊勢志摩線の乗り換え駅から彼女は名古屋へ、私は奈良へ黙ったまま別れた。
それから一度も会ったことがないが、五年程前に突然彼女から電話が入った。
「今、兄さんたちとバスツアーで伊勢神宮に向かっているの、ナオトちゃんお元気?」
爾来、たまに電話の遣り取りをするようになったが、彼女の云ったこと面白かった。
親族が集まる中での私の電話、中学生の孫娘が「おばあちゃんのボーイフレンド?」
あれから半世紀、どういう婆さんになっているのか・・。
たった一枚アルバムにあった彼女の写真、結婚時に女房殿が切り裂いていた・・。
法改正で時効が延びたと聞いたが、どうなんやろか。
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