2017.07.17 露草・月草
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植えてもしないが、鉢に露草が育ち花を付けた。私の好きな一日草である。
露草(つゆくさ)。原産地は日本・東亜。3枚の花弁は、青い花弁が2枚と白い花弁が1枚。
別名は花弁の青い色が着きやすいことから着き草(月草)として万葉集に詠われる。
また、蛍を飼うとき籠にこの草を入れたことから蛍草(ほたるぐさ)とも。
間違われやすいのは紫露草(むらさきつゆくさ)、これは米国原産の帰化植物。

この15日の土曜日、高校一年三年時の同級生が奈良で店を開いたので寄った。
彼は奈良で老舗の印刷屋の社長をしていたが引退し炭焼なんぞを楽しんでいた。
その炭は私も使ったが煙は出るは、原木が芯に残っているはと散々な代物であった。
その彼が、活版印刷の受注と奈良観光に役立ちたいとの思いで店を出したのである。
店名も「活版工房丹」、以前に奈良の雑誌「赤い奈良」を出版していた名残である。
店に行くと、奥から足腰を摩りながらヨレヨレと出て来た彼に私は一言云う。
「70過ぎての道楽で、後々周りに迷惑かけたらアカンで」。彼は云う、
「皆ワシの手持ちの金や迷惑はかけん、奈良と印刷物はワシの人生の仕事や」
彼の生き様と仕事ぶりを知る私はニコリと頷く。
花屋から届けておいた和花の入れ様が不細工であったので手直しをした。
私が云う、「この店、それなりにおまはんの思いが出てるな、後は客が分かるかどうかや」
彼は私の顔を見てニタリとし、「せやねん、ところでここの二階、和室やで・・」。
私「何考えてんねん、ワシは茶は止めた。ほな、また来るわ」と云って店を出た。
この店の斜め向かいには、江戸時代から続く日本最古の本屋の一つ「豊住書店」がある。
そこの三男坊も同い年の陶芸作家、この辺りは奈良の文化の中心地であった。
帰りに「かえる庵」に寄って一杯飲み、引き上げようとしたら腰に激痛。
前にやったギックリ腰が再発。脂汗が出て来たのでタクシーを呼んでもらった。
運転手さんは私を家の中まで連れてくれた。親切な御仁である。
近所の人も駆けつけてくれ、あれこれ面倒を見てもらう羽目になった。感謝である。
足首骨折で伏せている女房殿の言いぐさが悪いので苛立った私は、頬っぺたを叩いた。
後悔しきり・・。
月草のうつろひやすく思へかも我が思ふ人の言も告げ来ぬ (万葉集583)
(月草の色のように移り気にしか思ってくださっていないからでしょうか。私の恋しい人は言葉も掛けに来てくださいません。)

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