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先日の鮮魚売り場はウナギが売り出しだったが、今日はエビの特売日。
右側の整然と並んでトレーに入っているのが「ブラックタイガー」、左が「バナメイ海老」。
日本のスーパーマーケットのエビ売り上げの9割がこの2種によって構成されている。
昭和50年位までの鮮魚売り場の海老とは活けもの伊勢エビ・車エビが高級品
動かなくなった芝エビと解凍ものの大正エビがやや手頃な価格で売れ筋であった。
まま、季節的には甘エビや桜えびもあったが大正エビ以外は国内産である。
つまり、日本の沿岸で獲れるもの、芝エビの芝は東京湾芝浦沖のエビという意で柴でない。
伊勢エビも車エビも学名にjaponicus、英名にjapanese の字が入っている。
芝エビの英名は芝そのもので、Shiba shrimp。このエビ三種は日本のエビと認識されている。
大正エビの本名は「高麗エビ」であり、支那と朝鮮の黄海や渤海で獲れるエビである。
大正組という海産物の輸入業者が扱っていたので、その名の大正がエビ名になった。
さて、ブラックタイガー。和名は牛海老(うしえび)で台湾から豪州北部にかけて分布する。
エビ漁は地引網から始まり、獲り尽すと小舟で沖へ、更に大船で遠くへと漁労が難しくなる。
昭和40年頃に台湾で養殖技術が確立し、日本の鮮魚売り場にも入ってくるようになった。
私も台湾南部の高雄まで行き、バナナ農園とエビの養殖池を見学に行ったことがある。
しかし如何せん、見てくれも名も悪い。生体の黒みが強く縞模様も不明瞭で尾の青味もない。
まま、車エビが死んで古くなった姿に似ているし、牛エビは牛蛙(食用カエル)の名を連想。
売れずに残ったものは湯に通し朱色のボイルエビとして安価で売ったもの。
ブラックタイガーの名が定着し、売り上げ実績が伸びて来たのは平成に入った頃からである。
しかし、本種の大量養殖による環境破壊や排水による汚染、伝染病が問題になる。
そこで、台湾の養殖業者は東太平洋メキシコ・ペルー沖のバナメイエビに目を付けた。
メキシコ・パナマ・ペルーにエビの養殖技術を移転し、バナメイエビを生産し世界へ輸出する。
日本に入って来る「むきエビ」は殆どがバナメイエビの幼体(子供)であった。
バナメイエビの養殖は支那や東南アジア各国でも盛んになり、今や牛エビの生産量を超えた。
因みに、各地のホテルやレストランで「芝エビ」と表示し問題なったのはこのバナメイエビ。
エビの大きさを特大・大・中・小とか記しているが、親切な鮮魚部では数字表示もある。
8/12、13/15、16/20、21/25、26/30、31/40とかで、エビの冷凍箱には必ず書いてある。
数字は1ポンド(約450㌘)当りの入数なので、小さい数字ほど大きなエビということになる。
まま、薀蓄はここまでとして、昔の鮮魚売り場並んだエビたちの写真で紹介。

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日本産の「車エビ」。ピンク肌にハッキリとした黒縞があり、尻尾の先が綺麗な青色。

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「大正エビ」、本名「高麗エビ」。日本に活けで入ることは少ないが活けは写真よりピンク。

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「芝エビ」。他と比べると小柄だが、「小さい」を意味する「柴エビ」でなく「芝浦エビ」。

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「伊勢エビ」。関東では「鎌倉エビ」とも云うらしい。普通のスーパーでは売っていない代物。
大阪黒門市場ではよく見かけるが、調理手間があり普通の家庭では買う人は少ないようだ。

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