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昨日は冷えた。メダカに餌をやろうとしたが氷が厚く張って指で割れない。
関守石を取って三度ほどぶつけて割る。関守石の紐がはずれた。

外は寒いと云え、私の気分は温くかった。
その前日のこと、広島の知人と大阪で合流して東京からの二人組を待った。
知人はある事業の中四国九州を所轄しており、二人はその東京本部から来た。
有態に云うと、知人の事業展開力が本部を上回るので本部と統合したいとのこと。
知人は事業創設者との覚書により西日本でその事業展開を30年に亘って進めて来た。
先年、事業創設者が他界して知人と後継者たちとの間に見解の齟齬が生まれ出した。
そこで本部の後継者たちは新たな契約を交わしたいとの意向を示して来たということ。
私は知人がその事業を始める頃から相談を受け、本部との交渉にも出たことがあった。
東京から来た二人の名刺を見ると、本部の役員と顧問をしているという税理士である。
私は着物・羽織、トンビの外套にフェルト帽で出掛けたので相手は面食らった様子。
会議室の席に着くと二人は契約書原案なるものを出し、条文説明を始め出した。
私はきつい上方訛りで「ちょっと待ちなはれ」と口を開き、税理士という御仁の目を見た。
そして名刺を眺め「税理士はんでんな、宜しおまんのか」、役員キョトン、税理士ビクリ。
「税理士はんがこんなことしなはったら、弁護士法の非弁行為になりまんな」と目を据える。
弁護士でない者が法業務代理、仲介、和解、斡旋をすることは弁護士法で禁じられている。
これに違反すると懲役や罰金を科せられることになり、業務停止にもなる話である。
私「税理士の名刺出した時点でアウト、あきまへんな」。その税理士は目を泳がせて頷く。
私「契約云々はもう無しや、せやないと税理士はんはえらい目に遭いまっせ、役員はん」
「まま、次は本部のトップも交えてウィンウィンの話にしまひょ」、と続けて席を立つ。
税理士もそれなりの見識の持ち主とみえ、「この話は元からやり直しましょう」と役員へ。
次の日に東京のホッピーを見つけ、焼酎ボトル一本を心地よく痛飲した次第。
昔よく聞いた話に、知識・見識・胆識という言葉があった。
知識は見識に及ばす、見識は胆識に及ばないということである。
思うに、知識とはそのことを誰に訊けば良く解るかを知っていることである。
実は私、弁護士法なるものその条文の一行も文言の一句も知らないし見たこともない。
とある御仁から「弁護士法に触れた税理士は罰を受け業務停止になる」と聞いただけ。
私は胆識でハッタリをかまし、税理士にはその知識と引き下がる見識があったということ。
私も名刺を渡したので、彼らがこのブログに辿り着くことも有りかと思うが、それもよし。

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