2018.03.11 妻の一念
IMG_20180310_153550.jpg
隣席の客と分け合ったそばがき(蕎麦掻き)。ふわふわモチモチとして美味なる酒の肴。
ワサビを付け、そば汁か出し醤油で食すと酒が進む。季語は冬。

昨日の朝、女房殿が入院している病院から女房殿が居ないとの電話が入った。
一昨日には、その病院で女房殿は足首骨折の手術を受けていた。
そして昨日には元々入院中の病院に戻るように予定されていた。
勿論、私は付き添いのために病院まで出掛けるつもりでいたところであった。
電話では、女房殿の病室のある階だけでなく他の階も探したが見つからないと云う。
すぐに行きますと云って電話を切ったところで玄関が開いた。
外套も着ず、足首に白い包帯をしたままスリッパを履いた女房殿が入って来て座り込んだ。
どうした、何があったと問う私に、女房殿は一言「家に帰りたかってん」。
病院から30分あまりの坂の多い道程を歩いて帰って来たと云う。包帯に血が滲んでいる。
近所の方に頼んで車を出してもらい、病院まで送ってもらった。
病院では看護婦さんも大慌てて、すぐに担当医に診てもらうことになった。
幸い、骨の具合には影響はなく傷口の止血を施すだけで済み、退院手続きをした。
そして、女房殿の元々の入院先の病院までタクシーで連れて行った。
女房殿の気持ちは二か月に及ぶ入院生活が苦痛であり、早く家に戻りたい一念であったとか。
私には女房殿の気持ちが痛いほど分るだけに何も云わず一言だけ「黙って出たらアカン」。
女房殿が「お金もってへんので電話もタクシーも使えんかった、看護婦さんに云うても帰してくれへん」。
私は「分かった、もうちょっとで帰られるさかい、それまで辛抱しぃや」、と云うに止めた。
当該病院にも手術病院から電話が入っていたようで、病院長も来て迎えてくれた。
ぐったり疲れた私は、心配してくれる知人と三条通りのそば処「かえる庵」で心身を休めた。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://houan7010.blog.fc2.com/tb.php/1412-c2042076