FC2ブログ
処暑に桃
関東に住む同級生から桃の絵が送られて来た。
今も現役デザイナーとして大手企業に居る。
四季折々にお絵描きしたと云って作品を送って来てくれる。
この絵を観て、高校一年の時に一緒だったもう一人の友を思い出した。
その友は奈良市杏(からもも)町に住んでいて、よく彼の家へ遊びに行ったもの。
彼とは東京で下宿を一緒にしてつるんでいた。彼も東京で未だ現役で働いている。
「杏」と云う字はアンズと読まれているが、本来アンズは杏子で支那語ゆかりの語。
アンズは薬用果実として大和時代に渡来、万葉集には「からもも」と詠われている。
「蘇芳・黒柿・唐桃などいふ木ども / 宇津保 吹上・上」
その種子は漢方で杏仁(きょうにん)といい、咳(せき)止めに用いるらしい。
対して「李・スモモ」も万葉集で詠われている。大伴家持の歌である。
「わがそのの,すもものはなか,にわにちる,はだれのいまだ,のこりたるかも」
「李・スモモ」は果実に薄い毛が生えていて、桃より酸味があるのでスモモとか。
対して「杏子・アンズ」の果実表面は無毛で、実は甘味がある。
さて、スーパーマーケットの食品売り場薀蓄。
果物売り場で「杏・カラモモ」と云って通じる店員さんは少ないだろう。
杏子・アンズと呼ぶのも少なくなって、洋名のアプリコットの方が多く使われている。
「李・スモモ」となると、スーパーの売り場では殆ど死語である。
では売っていないのか? 否、実は売っている。プルーンとかプラムの名で。
元はギリシャ語「プロウノン」だが、「プルーン」はフランス語で「プラム」は英語。
由って、、スモモを仏語で呼ぶか、英語で呼ぶかの違いだけであった。
それが今は生のスモモを「プラム」、乾燥したものを「プルーン」と呼ぶとか。
日本人の外国語吸収力、日本語化能力こそ日本の文明文化発展の根源と知る。
「スモモ(李)も桃も桃の中」とは、人間のことかも。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://houan7010.blog.fc2.com/tb.php/1520-724e183d