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ジャカルタのアジア大会が閉幕した。
女子マラソンで32歳の野上恵子選手が二位、銀メダルを獲得した。
野上選手はゴールインした後、トラックに向かって一礼をしていた。
前からも日本人選手はレース後にトラックに向かい礼をするのをよく見た。
男子100㍍決勝の選手紹介の時に、各国の選手は手を挙げて周りに自分を示す。
山縣選手は手を挙げてから頭を下げ礼をし、タイの選手は手を合わせて礼をした。
黒人系の父を持つが胸に日の丸を付けているケンブリッジ選手は手を挙げただけ。
私は中学の国語の先生から聞いた話を思い起した。故人見絹枝の話である。
女子の参加が初めて認められたアムステルダム・オリンピックの女子800㍍競争。
人見選手は二位・銀メダルで日本女子初のメダルを獲得となった時のことである。
レース後に各選手はトラックで大の字に倒れる中、人見選手は横膝坐りで手を付いた。
失神状態であった彼女は男子三段跳び優勝者・織田幹雄に介護され意識を取り戻した。
800㍍競争は女子には苛酷ということで以後暫らくは中止されたという。
人見選手が活躍した大正時代には、女子が大股開いて云々という世間の目があった。
よって、各選手が大の字になる中で人見選手はトラックに向かい横膝坐り姿勢を云々。
失神している中でありながら、無意識で自分の「礼」をとったのだと先生に聞かされた。
その時は知らなかったが、人見選手は100m、200m、走幅跳の元世界記録保持者とか。
この先生の話を想い出し、思ったことは価値観・文化は男系で受け継がれるということ。
時代劇で姑が嫁に「○○家の伝統、味付け、家訓・・」と話す場面がよくある。
その○○家とは嫁ぎ先・婚家のことで、自分が生まれ育った実家のことではない。
家の女房は姑からその家の文化・伝統を学び、またそれを嫁に伝えていく。
つまり、文化・伝統・価値観は父系社会で繋がっていくものだということである。
日本のスポーツ界に混血選手が多くなったが、私は「その父親」という点を見る。
父親が日本人ハンマー投げ選手で母親がルーマニア槍投げ選手あった室伏兄妹。
兄・室伏広治はハンマー投げオリンピック金メダリストで日本医科歯科大学教授。
妹・室伏由佳はハンマー投げと円盤投げの日本記録保持者で上武大学客員教授。
この兄妹は身体能力だけでない父系が日本人という競技者の「礼」を示していた。

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アムステルダム五輪女子800m走でドイツのリナ・ラトケ(右)と競り合う人見絹枝(左)
人見絹枝(明治40年岡山生まれ、昭和6年大阪で死去、享年24歳)

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室伏由佳(昭和52年静岡県生まれ)、女子ハンマー投げと円盤投げの日本記録保持者。
室伏由佳の身長は人見絹枝と同じ170㌢である。明治女の170㌢はデカい。
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