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花屋の店頭に置いてあった桔梗と矢筈ススキ。多年草である。

7月末の頃、創業明治29年という企業の4代目社長から連絡をもらった。
120年余り使った社名をこの9月から変更するという話だった。
4代目と私は同い歳で、当初は仕事関係から始まり35年位の付き合いになる。
そして、新社名スタートの9月3日に私と二人で一献酌み交わそうとなった。
先代が兄貴でなく弟の彼に社長を継がせ経緯には私も少々関わりがあった。
彼なりに何とかやって来て、去年には娘婿に5代目を継がせたが不安もあること。
ホールディングカンパニーに旧社名を残し、新社名の会社は事業会社とすること。
社業は増収増益だが、大阪本社より東京支社が主体になりつつあること。
とかの現況説明の後、120年余りの会社沿革の歴史を語ってくれた。
明治の頃の得意先名簿には高島屋呉服店・伊藤忠呉服店・三井呉服店等々。
社名は変えなかったが業容は変えて来た、そこで今回の社名変更を自分がした。
業界では老舗と云われるが、饅頭・団子の老舗店でいう元祖・本家の類ではない。
とか彼の話を聞いていて、私は一年草と多年草のことを思っていた。
一箇所に根を張り、花は散り枝葉を枯らせて冬を越しまた枝葉をつける多年草。
花や枝葉が枯れても、その実が場所を離れ違うところで命を繋いでいく一年草。
やがては、自分の形態も変えていき環境適合を果たして、したたかに生きる一年草。
それを云うと、彼はその地で変らず生きる道もあったが、それでは今は無かった云々。
ところで、彼は毎日病院へ通っているというので、私もそうだと盃を合わす。
学生結婚であった彼の奥さんは、数年前から入院中で余命2年と云われているとか。
毎日病院へ食べ物、曰く温泉卵や肉の佃煮を持って行って食べさせているという。
奥さんは彼の顔を認知していないと寂しそうに彼は云った。
五代目の娘婿には好きにやらせるより仕方ない、彼の花を咲かせればよいとも。
酒はほろ苦かったが、人生今が幸せであるとは二人の共通認識であった。



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