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2018.12.06 刀自の袂
先日、滋賀のミホミュージアムで「百(もも)の手すさび(遊び)」を見て来た。
明治の名立たる実業家で数寄者の茶杓が一堂に展示されていた。
益田鈍翁、松永耳庵、安田松翁、高橋箒庵、三井高福、住友春翠、野村得庵、小林逸翁・・
彼ら剛の物の茶杓が存外に華奢な作りというか、細くて小さい物が多いことに私は驚いた。
比べて、今回展示されている女人の茶杓が太くて大きいのには更に驚いた。発見である。
明治以前は女人の茶とは「男もすなる茶といふものを、女もしてみむとて」の世界。
江戸中期に石州流大口樵翁が「刀自之袂・とじのたもと」を著し女人の茶を説いた。
「女のまめやかに物しりたるふるまひ、いとみにくきわざなり」と諭しているのは今も同じ。
「刀自」とは大人の婦人、女将(おかみ)を云うらしいが、今回の茶杓のオナゴはん。
太田垣連月・柳原白蓮・新島八重・上村松園、茶杓に見えたのは正に「刀自」。
それぞれの生き様は女の人生劇場であったようだ。

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大田垣 蓮月(おおたがき れんげつ)寛政3年 - 明治8年、知恩院の尼僧、歌人、陶芸家。
茶杓 銘「菊露・きくのつゆ」。
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柳原 白蓮(やなぎわら びゃくれん)明治18年 - 昭和42年、大正天皇の従妹、美貌の歌人。
茶杓 銘「紫野・むらさきの」。
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新島 八重(にいじま やえ)弘化2年 - 昭和7年、会津の女戦士、同志社創立者・新島襄の妻。
茶杓 銘「㐂・よろこび」。
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上村 松園(うえむら しょうえん)明治8年ー昭和24年、日本画家。
茶杓 銘「蜻蛉・かげろう」。
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