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赤チンキ、いわゆる「赤チン」であるがネットニュースに出ていて驚いた。
この5月31に医薬品の規格基準書である日本薬局方から削除されるとあった。
そして来年12月31日をもって国内の製造も規制されるということである。
私が驚いたのは、「赤チンが未だあったのか」という思いからである。
実は、私は小学校の時に保健委員をしていた、というか教師にさせられていた。
そのため、遠足や写生会で出掛ける時には「薬袋」を持たされた。
薬袋には赤チンと征露丸が入っていた。つまり傷薬と腹薬。
傷薬にはヨーチンの方が効くが沁みるので、沁みない赤チンを使ったのである。
成人後、水銀云々で赤チンの製造販売が禁じられたという話を聞かされた。
報道では、かつて100社程あった赤チン製造会社も今は1社が残っているだけとか。
その一社は、規制される来年12月末まで製造を続けるという。
令和を前にして、昭和がまた一つ消えていくような気にさせられるニュースであった。
先日、大幸薬品の正露丸も商標から「ラッパ」を外すとかいう話を聞いたところである。
「征露丸」が「正露丸」になり、軍隊ラッパも消されて平和な薬になるのであろう。
因みに、「征露丸」と名付けたのは明治の森鴎外等の帝国陸軍医部で脚気の薬に用いた。
兵士に栄養を付けるため白米を食わせた為、多くの兵が脚気で死んだそうである。
ところが征露丸は脚気には効かない代物、しかし整腸剤としてはよく効いた。
戦後には「平和な腹薬の正露丸」となり国民的整腸剤として広まり多くの製薬会社が造った。
今以って「征露丸」として製造販売しているのは奈良の日本医薬品製造株式会社だけ。
私が持たされていた「薬袋」に赤チンと一緒にあったのはこの社の征露丸だったであろう。
それにしても森鴎外はん、文学者としては優れていたが医者としては?である。
脚気の処方薬に整腸剤を使うとは・・、今なら重大な医療ミスで特捜部が入ったかも。
まま、私にとっては想い出の「赤チン」と「征露丸」である。

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日本医薬品製造株式会社の「征露丸」。
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