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ホトケノザ(仏の座)、シソ科踊子草属、秋に芽生え早春に花が咲く日本の在来種だが小花が咲いていた
よく似た姫踊子草は花が短く葉に半分隠れるように咲くが、仏の座の花は、葉の間から立ち上がっている
同じものと思っていたが、姫踊子草は明治中期に入って来た帰化植物で近年日本各地で繁殖している
春の七草のホトケノザは黄色のキク科で、名前が同じなので間違われるそうだが、写真の方が不味い
因みに仏の座とは、その葉が仏像の坐する座と似ているからということらしい

それはそうとして、今日は「仏の座」の花のことでなく「座」のことである
写真をよく見てもらうと、ホトケノザがタンポポの綿帽子の座を押しのけているのが分かる
先の茶会に来られた「ごんぎつね」はんは、女衆ばかりの席に入ってしまった挙句、正客の座へ
毎々、茶席の坐る位置、つまり正客の座に誰が坐すかで小うるさい押し問答の光景を見るのである
流派が同じなら序列高位というか高齢の先生がせがまれ坐すことになるが、他流が入るとひと悶着
「どうぞ上へ」「私なんぞはいけません、そちら様こそ前へ」「いや、あのお方に・・」とまぁ、延々
その時、中に男の人がいたら災難、大概は「男性の方に坐ってもらいましょう」という話に落ち着く
茶の心得や経験の有無に関係なく話を進め、男を主席に坐らせて、オバはん族はすまし顔で見ている

そんな魑魅魍魎の女衆二十人余りの席に「ごんぎつね」はんが男一人で入られたのであった・・
案の情である、床の間の前の一番席、つまり正客席に一人ポツネンと鎮座させられておわした
しかも、その席は「濃茶席」、やや作法や小道具を入用とする席である、小意地の悪いオバはん族
さて後日、「ごんぎつね」はんからメールがあった、その中の一文、無許可ながら掲載する

>昔、茶道をやっていた母に話したところ、正客のゆずり合いに
巻き込まれたら、あかんのにって言われました。
ゆずっているけど、内心は自分が一番行きたい現れだそうです。<

ごんぎつねはんのご母堂、さすがの慧眼、孟子の母を彷彿させられるところ
私もこの「正客席のゆずり合い」にはホトホトを手を焼くことが多い、つまり時間の無駄である
ある時、金沢での茶会の席のこと、長引くゆずり合いに業を煮やした私が、つい口にした言葉
「こういう席のゆずり合いは『田舎の関取』というて笑われまっせ、エエ加減にしなされ」
つまり、「江戸の大関より地元の三段目」という田舎の相撲話のことである
金沢は立派な茶の文化を育んできた町で田舎ではないとは、百も承知ではあった
まま女衆の群れとは、男の一喝に素直なもの、皆イソイソと云われた通り座に着いたのであった

ホトケノザ(仏の座)の花言葉は、「調和」だそうな
それぞれ「座」に着き、「静謐な調和」を醸すのが濃茶席の味わい
ごんぎつねはん、お疲れでおました
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