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炉炭と風炉炭の原材、軍手の上に炭割り火箸、ノコギリ、下は炭切り台(五寸と四寸の印傷)

手あぶりの記事にを見て、自分で炭を切って、炭点前をしたい御婦人からメールを頂いた
真に結構、殊勝な御婦人であると感じ入り返信を送ったので、その返信文を載せる


>今ある知識は、「決められた寸法に切って、洗って使う」ということだけです。

『本来、茶の炭には決められた寸法というのはありません
要は、「五徳の大きさに合わせて切る」ということです
まま然し、炉の大きさが一尺四寸四方、炉の内寸は九寸五分四方とされ、それに合わせて五徳の大きさも略決まったものになっています、ですが、自分の五徳の大きさに合わすことと私は思っています
要は、炭は湯の沸くように置き、そして置き易いように切るということです
特に、風炉の場合は五徳の大きさも色々あるので、それに合わせる野が良いでしょう(まま、勝手ながら)
炉の五徳の大きさとは、床爪の反対側の底の輪を炉の内壁に付け、そのまま炉中に据えると爪三本の中心が炉の中心になるような規格に作られているハズです
よって、炉の胴炭は長さ五寸というのは各流とも一致しているようです
そして、丸毬打(まるぎっちょう)割毬打は半分の二寸五分、管炭は胴炭と同じく五寸とされます
風炉の胴炭の長さは四寸、毬打炭は二寸、管炭は四寸となります
風炉の五徳の大きさによって長さは変えるべし、大工仕事でもあるまいに、と私は思っています』

>ただ、原木のままの80㎝の長さのままです…。

『 従って、炉の炭の原体は五寸(十五センチ強)の倍数になる大きさが良いことになり、風炉炭は四寸(十二センチ強)の倍数となります
そして、太さは炉炭で二寸余り、風炉炭で一寸五・六分ということです
恐らく、クヌギの原木を三尺(九十センチ強)に切って焼いたものと思います(焼くと二割程縮みます)
割毬打(まるぎっちょう)は太目の丸毬打を半分に割るようにし、ノコギリで切るのは邪道ですが売っている炭は殆ど電気ノコギリのようです(^^)
ただ、菊炭は(他流では止め炭とかいいますが)上田だけの独自のもので、胴炭のやや太目のものを厚さ三・四分(一センチ程度)に輪切ります
女性の人達は炭切りをすることが少ないようですので、経験されると炭点前の味わいが変わるでしょう 』


返信を送り終えたら、何故かふと言語道断(ごんごどうだん)という言葉が浮かんだ
「道断」とは話を切る、つまりアレコレ云うに及ばず、という意味だとか
通常は、「言語道断、怪しからぬ」とかいうふうに使われている言葉である
しかし、古文書では褒め言葉を形容する使い方がされているのである
奈良、手害門辺りに居た松屋という塗師の「松屋日記」には、利休の言葉として残されている
つまり、「言語道断の好(よ)きもの」という意味になる褒め言葉として使われているのである

今では「言語道断の悪しきもの」というのが一般用語とされている
考えてみると「怪しからぬ」も、「怪し」すなわち、怪しい異様なという意味の打ち消し
さすれば「怪し・からぬ」とは「好ましい、おかしくない」ということであろうと思うが
「言語道断・怪しからん」とは何であろうと、少々思い悩む昨今である・・

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