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柊(ひいらぎ)の花、開花時期は一二月頃、クリスマスで活躍する、花言葉「先見の明」
別名「鬼の目突き」とか云われ、日本では節分に活躍する、洋の東西で面白い活躍ぶりである
柊の同系に木犀(もくせい)があり、共に唐土の桂林の原産で「桂花」と呼ばれている
身近な金木犀もその一つで、花言葉は「真実」である

先の記事「ある新規上場会社」で触れたが、その和歌山の会社の社長のこと
「先見の明」と「真実」という言葉が、頭に浮かぶのである
「情報ネットワーク」という話が世の中で耳にされ出したのは三〇年ほど前のことだ
その企業の立ち上げは、情報ネットワークに関心を持つ同級生八人で始めたとは先に書いた
社長と常務の二人が任されて会社運営に携わっていたが常務は道半ばで逝ったことも書いた
その常務の従弟が、「先見の明」の持ち主で「球面の一点は全て中心点」であると云った男だ
鬼才とも云える従弟、その御仁と私が知り合いであり、話の社長とも知り合ったのであった

卑近な例ながら、スーパーマーケットもパチンコ屋も最初にやり出したところは失敗した
ス―っと出て、パっと消えるのが「スーパーマーケット」だとか何とか揶揄されていた
御多分に漏れず、その鬼才の御仁の情報ネットワーク論には、日本のトップ企業が参集
NTT、松下電器、CSK他多くの企業が北海道から沖縄まで二十数カ所で事業化した
そして、その和歌山の会社以外は倒産・廃業し、後をその和歌山の会社が引き受けて来た

その和歌山の社長のことでは、二つの話が私の胸中に残っている
一つは、参集した会社間で事業の路線抗争が起こった時のことである
鬼才の御仁を中心とした関西系のグループと商売を優先する東京系のグループの抗争だ
云い換えれば、ネットワーク理念を優先するか、事業感覚を優先するかということである
鬼才を中心に関西系の多くは理念優先に賛同し、和歌山の会社の仲間内もそうであった
和歌山の彼は、考え悩みあぐねた末に、東京系の路線を選択したのだった

話としては、結局東京系の撤収で終わるが、彼は非難を受けながらも頑張り抜いた
その時に彼が云った言葉、私の胸中に残る話の一つ目である
「私は人は信じても、その判断は信じない、私には預かったものがある」
私の腑に落ちるところがあり、妙に納得させられたものだ

この路線抗争では、一人の社長が資金繰りに困り、自殺するところともなった
亡くなった社長室の机の上には、子供さんが届けた貯金箱が置かれてあったという
その葬儀には私も参列したが、痛々しく、まさに「不二」云い尽せぬところである
何年か後に知ったのだが、和歌山の彼はその後毎月、ご遺族にお金を送っていたのだ
そのことが胸中に残る話の二つ目である

それなりの道のりを経て、この三月六日に彼の会社は株式上場を果たすことになった
彼のこと「先見の明」もあろうが、「真実」のある男だと私は思っている
今回の上場、私は関わりを持った身というより、友人として嬉しく思う
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