2014.07.22 盆の茶点て
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ホオズキ(鬼灯・酸漿)ナス科、伊賀越えの山小屋で育ったもの、花言葉が多くある
「心の平安・不思議・自然美・私を誘って下さい・頼りない・半信半疑・いつわり・欺瞞」
但し、ホオズキの花自体は六月末ごろに咲く淡い黄色の小花、この提灯然としたのはガク
ガク(萼)とは、植物用語で花冠(花弁、)の外側の部分をいうらしい

日本の仏教習俗では、お盆にホオズキの枝付きで精霊棚(盆棚)に飾るところがある
ガクに包まれた果実を死者の霊を導く提灯に見立てるという、ホオズキを鬼灯と書くのも納得
昨日、一昨日の稽古は鬼一色、床に鬼灯、廊下・厠・仏壇は鬼百合だらけにした

昨日の新塾生の稽古は、鬼灯と鬼百合の中で「お盆」を迎えた、いわゆる「盆点前」
三人夫々が盆の中に、茶巾と茶筅・茶杓を仕込んだ茶碗、茶入、帛紗を置き畏まる
最初の一服は自分で喫し味を確かめて、後の二服は其々に喫してもらうという寸法
然し乍ら、茶を点てるまでがナカナカの道のり、前回稽古した帛紗と茶巾の扱いが元の木阿弥

アレコレしていると帯が緩んできて、帯の締め方に逆戻り、「貝ノ口」「一文字」を結び直す
その中の御一人は、六尺ふんどしを締めて稽古に臨むという感心な心構えの御仁
嬉しくなった私は、前垂れ型と「フグリ」を包み込む締め込み型の違いを教授する
残念ながら、昨日の私自身は越中ふんどしだったので、六尺の実施指導は出来なかった・・

漸くにして、茶を点てたのだが、その出来ようがマチマチである
私は、裏千家さんでは全体がモッコリ泡立っているのが好みのようである
上田流は、三日月型を残す程度の泡立ちを好む、表千家も同じと聞くと説明
そして、上田流の茶点ての特徴とは外へ外へと茶筅を振り、内には振らないと付言する
そうすると、マスマス茶が点たない状態になっていくのであった、ムム、我慢くらべ・・

御一人がどうしても上手く点てることが出来ず四苦八苦、六尺の御仁である
「焦りなさるな」「アワてずにアワ立てて」と勇気付けながら、ふと見ると茶筅が違う
彼は濃茶用の三十二本立茶筅の、而も古くなって穂先が失われているものを使っていた
私は、その上田流濃茶用茶筅「大荒穂」と薄茶用の八十本立茶筅の違いを説明
千家さんや他流では百本立や百二十本立を使い、泡立てを良くするところもあると講釈

茶筅の違いだったと分かり、濡れ衣が晴れた六尺の御仁から笑みがこぼれた
床の鬼灯(ホオズキ)が心なし微笑んだ様に見えたのは、私の気の所為か


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