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本格焼酎・壱岐「松永安左ェ衛門翁」が到来、壱岐は麦焼酎発祥の地とある

瓶には「壱岐玄海酒造株式会社巌封之証」が瓶の蓋の上から貼られている
次いで、「貯蔵熟成」「産地指定」の貼り紙があり、顔写真のラベル名に肩書きされ
「電力の鬼」と記されているが、茶色に金字なので見辛い感が否めない
そして、金字の右下には「限定品、3000本中、№1194」とあった
有り難く頂戴し、「翁」の遺徳を偲びつつ飲むことにしよう

「松永安左ェ衛門」、確かに偉大な男であり、その偉業は瞠目に値する
鉄道、電力、高速道路等の日本の産業基盤の育成と整備への尽力は周知のところ
そして、号を「耳庵」という近代の大茶人であり、美術品の蒐集家としても知られている
桃山期を思慕する豪放な茶を好み、江戸中期以降の茶風や道具は好まなかった、
二歳上の慶應の同窓生・阪急電社の小林一三・逸翁との文人交遊は世上に名高い
そして、意外(?)にもサミュエル・ウルトマンやアー ノルド・トインビーの翻訳者である

青  春
           サミュエル・ウルマン原作
                    松永安左エ門訳

 青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。
逞しき意思、優れた創造力、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心、こういう様相を青春と言うのだ。
 年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うもの こそ
恰も長年月の如く人を老いさせ精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
 年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得る ものは何か。曰く、
驚異への愛慕心、空にきらめく星晨、そ の輝きにも似たる事物や思想に対する欽迎、
事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興 味。

 人は信念と共に若く 疑念と共に老ゆる。
 人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる。
 希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして
偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。
 これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽い つくし、
皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、
この時に こそ人は全くに老いて神の憐れみを乞う他はなくなる。


そして、松永安左ェ門翁の遺書

『一つ、死後の計らいの事
 何度も申し置く通り、死後一切の葬儀・法要はうずくの出るほど嫌いに是れあり。
墓碑一切、法要一切が不要。線香類も嫌い。
死んで勲章位階(もとより誰も刳れまいが友人の政治家が勘違いで尽力する不心得、
かたく禁物)これはヘドが出る程嫌いに候。

財産はセガレおよび遺族にくれてはいかぬ。彼らがダラクするだけです。
(衣類などカタミは親類と懇意の人に分けるべし、ステッキ類もしかり)
小田原邸宅、家、美術品、及び必要什器は一切記念館に寄付する。これは何度も言った。
つまらぬものは僕と懇意の者や小田原従業者らに分かち与うべし。
借金はないはずだ。戒名も要らぬ。

以上、昭和三十六年 十二月八日
横山 通夫様
松永安太郎様
田中 精一様
井上 五郎様
木川田一隆様
この大締めは、池田勇人氏にお願いする。以上』

・・・見事な男だ
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