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先の朝茶事稽古で、亭主役の塾生が灰押しした鉄風炉
前土器(かわらげ)は手前に赤の大土器と向うに白の中土器の二枚立てだ

土器・かわらげは御神酒の素焼の酒盃が原型であり、かわらげを「瓦げ」とも書く
土風炉や唐銅風炉は白、鉄風炉は赤の土器を使う、確かに似合いである
通常は小型の土器を使い、暑い時は大型のものを使う、涼しくなると低く埋め込む
盛夏には大小二枚の土器を並列もしくは段違いに入れるが、流儀で違いがあるようだ
私には、土器・かわらげを手にする度に想い出の場面が浮かんでくる

奈良の中学校の恒例行事に、男子の大峰山登山と女子の洞川漫歩というのがあった
大峰山は吉野の女人禁制の霊山で、洞川はその麓の清流渓谷の温泉地である
大峰山では断崖絶壁から修験道者に下へ吊るされ、「親に孝行するかと」聞かれる
眼下は山林が霞むように見えるだけであり、突き出されるとギョッと冷や汗が出る

「はい、します」と云うと、「先生の云うことをよく聞くか」と問われ「聞きます!」と叫ぶ
肩と胴を括ったロープが外されても、まだ足がすくみ震えていたものである
中には小便をちびった奴もいた、名は明かさぬが・・

その後には断崖絶壁からの土器・かわらげ投げを楽しむのである、それがまた絶景かな
遥か絶壁下へ吸い込まれて行く土器に、こちらまで吸い込まれそうになり、寒気がした
最近の奈良の中学校では、この大峰登山の行事を取り止めにするようになったと聞く
曰く「男女差別の権現に参るとは何事か」という「良識派・進歩的人権団体」の御意向とか

昔の寺社には女人禁制が多く、高野山もそうで、代りに女人高野の室生寺が宇陀にあった
今もって女人禁制を守っているのは大峰山と大相撲の土俵ぐらいであろうと思う
以前に、大阪府の女性知事であった太田はんが土俵に上がると云い出し、物議を醸した

大峰山では、地元住民が「結界門」で女性の入山者を止めているが、世の騒ぎ屋女たち
「人権団体」「障害者団体」たらの看板をあげる女集団が「結界門」を超え、禁を破ったと聞く
曰く「世に問題提議をしたかった」、確かにその女集団、「別の問題提議」をしたようである
「世に大衆指導家ほど、大衆を馬鹿にし愚弄する者はいない」と云うが、ホンマにそう思う

云ったように、私は土器・かわらげを見ると大峰登山を思い出す
奈良の教育関係者は文化と伝統をどう教えると云うのであろうか
因みに「結界」のこと、茶の湯でも使い、青竹とシュロ縄で作る
仏教にも神道にもあり、聖と俗或いは魔界との境で、和語は「端境・はざかい」
「魔界」の有象無象たちを相手にするのは御免被りたいもの
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