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短冊箱の稽古、水差の蓋は建水の段に置いた

「 老いらくの 夢は紫 濃りんどう 」 ・・短冊の句である
揮毫者の名に「智照尼」としある、聞くと祇王寺(ぎおうじ)庵主の高岡智照尼

調べてみて驚いた、美貌で明治大正の一世を風靡した「新橋芸者・照葉」である
「照葉」は奈良生まれで、奈良公園の掛け茶屋から人生が始まったとある
「修正のいらない美人」といわれた「照葉」は、奈良・大坂・東京と場を移す
更には、ニューヨーク・ロンドン・パリと渡り、男との人情沙汰も半端ではない

三十九歳の時、奈良に戻って「久米寺」に入って得度、比丘尼となる
そして、廃寺同様であった京都・祇王寺の庵主となり、寺の復興に尽くす
祇王寺には「悩める若き婦人」が数知れず訪れたということである
まま、知れば、その生き様の動きと大きさには舌を巻くところである

あの「寂蓮」はんが、智照尼の生き様に憧れた女性の一人だとか聞く
色恋話とステーキが大好きな「寂蓮」はん、そんな御方にに憧れられても・・

今日の床軸には、東大寺長老であった故・橋本聖準氏の色紙を掛けた
短冊箱の時に床軸はとも思ったが、色紙は「和」一文字、「なごみ」である
高岡智照尼の句と東大寺長老の一文字、花に「濃りんどう」を一本
「こりんどう」と呼ぶのを、ここは「こいりんどう」と洒落たが、字余り

因みに短冊箱、金森宗和の考案とされ宗和箪笥(だんす)・短冊箪笥ともいう
我が流儀では「半箪笥」という云い方もする、旅箪笥の半分と云うことである
短冊は蓋裏に貼り付けるのだが、汚れ易いので、都度に立て掛けるも良し
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