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ローマ・スペイン広場の階段に立つ妻と私・・(^^)、妻は今もソフトクリームが大好物
階段の上にある寺院の裏隣に、私達の泊ったデラ・ヴィ・レ・ホテルがある

五月一三日(木)

中村青年が九時過ぎにホテルに迎えに来てくれ、タクシーでドゴール空港に向かう。三〇分程で着き、搭乗手続きを済ませてカフェで一息いれる。みち子さんがカフェ・オ・レはな何故泡立っているのかと聞く。コーヒーの漉しカスを牛乳に混ぜて煮た「コーヒー風味の飲み物」ということを話す。中村青年に礼を言って別れる。彼はゲートに向かう私達を見送ってくれた。

一二時発アルタリア航空三二一便ローマ行きに搭乗する。一時間程遅れて出発、機内ビデオが放映されると、私達の隣にいた若い黒人女性が涙を拭きながら笑いこけている。眼下にアルプスへ連なる雪嶺を眺めながら、飛行機は南へ向かう。

一五時前ローマFIUMICINI空港に着く。両替をする(一〇〇リラ七円)。タクシーに乗り、三〇分程でデラ・ヴィ・レ・ホテルに着く。大きくはないが、建物や内装、調度品には古風な趣が見られるホテルである。部屋は一一二号室、二階の裏側であった。窓から路地裏の屋根と洗濯物が見えている。黒猫が一匹、塀伝えにウロウロしていた。荷物を置き街に出る。

ホテルの隣角がトリニタ・ディ・モンティ寺院の前通りで、スペイン広場の階段の上であった。みち子さんも一見して分かったらしく、「ローマの休日」と口にする。一三七段あるという階段には人々がそこかしこに坐っていた。降りて行くと、人混みの中を花や人形の物売りが行き交っていた。南アジア系と思われる肌の黒い人達であった。ジプシーに気を付けるようにとよく言われたが、ジプシーとは人種・民族を特定した本来の意味ではなく、どうやら外から来た悪い奴等という意味で使っている様である。ベルニーニの破船の噴水がある広場を横切り、コンドッティ通りという街路に出る。

みち子さんがズックかカジュアルな靴が欲しいと言う。靴擦れを起こした中ヒールの靴ではローマの石畳はキツイらしい。三軒ほどの靴屋で尋ねてみたがソフトタイプの靴はなく、更に歩くとCRISUTINA.TOMASSIという靴屋があった。店頭の道端に犬の糞があり、小生は気付かずに踏みつけていた。みち子さんにウンコ、と言われたが、すでに店内に入っていた。中の店員はそれを見ていたらしく嫌な顔をしている。ままよと、素知らぬ顔でスニーカーはないかと話しかける。すると、こういうのはどうかと表のウィンドウケースに連れて行く。青いローヒールの靴があった。柔らかい皮製でサイズも合ったので買うことにした。五六〇〇〇リラであった。店員の顔は和んでいた。早速その場で履き替える。みち子さんは履き易くて具合がいいと言う。着ていた紺のニットスーツに合う色彩でもあり、高くない買い物だとも言って喜んでいた。

スペイン広場の街中は地図で見た感じより意外に狭く、石畳の細い通りを歩いていると、つい行き過ぎてしまう。しかしながら、人通りは多い。小生が二〇年前に泊ったプラザホテルをコルソ通りに見つけ出す。当時そのままであった。みち子さんにそのことを言い、写真を撮る。

コルソ通りから、中央郵便局の古い建物の横を折れて、トリネートという通りに出る。狭く曲がった小路を入ると、目の前に空間が広がっていた。トレビの泉である。観光客や物売りで賑っていた。物売りの人間や商品はスペイン広場と同様であった。道端では観光馬車が客待ちしている。みち子さんと二人で池端に坐り、百円玉を後ろに投げる。トレビの泉を後にして、クイリナーレの丘の方へ歩いて行く。大きな日章旗を掲げた店があり、寄ってみると両替屋であった。途中でカメラ屋に寄りフィルムを買う。中では純朴なオバサンが店番をしていた。

みち子さんが、お腹が空いたのでパスタ料理を食べたいと言う。道端の人に訊くと、パスタ・レストランを教えてくれたが、一九時三〇分開店である。まだ一八時過ぎなので仕方なく歩いていると、大通りのトンネル前に出た。通りを渡ると、すぐ横角にRISTORANTE.PIZZERIAという看板が見えた。覗いてみると店は開いている様であった。

パスタ料理があるかと訊いてから中に入る。入口にレジがあり、階段を降りると客席と厨房になっていた。階段横のテーブルにハム・ソーセージや魚介類、野菜等の料理が一〇数種類トレイに盛られている。ウェイターに訊くと前菜として好きに取ってよく、一皿で一六〇〇〇リラだと言う。その皿も三〇センチ程あるので、早速に二人分を一皿に盛る。他にサラダとシーフード・スパゲッティ及びハウスワインの白を注文する。気のいいウェイターで、小皿を二枚持って来てくれた。いい味付けで旨かった。七四〇〇〇リラであった。みち子さんも気に入り、また来ても良いと言う。NAUTILUSという名の店であった。

デラ・ヴィ・レ・ホテルに戻る道を聞くと、店の近くがラル・トリトーネの五差路であり、そこからフランチェスコ・クリスピ通りの坂道を上がって行くと一〇分ぐらいでホテルの通りに出る、スペイン広場に行くにはドゥーエ・マチュッリ通りだ、と言う。意外に近いと思いながらクリスピ通りを歩く。坂道をぶらぶら上がって行くと、左側に下り道があり、先の方にPIZZAの看板が見えた。夜食に持ち帰ろうと思い、立ち寄る。鉄板の上で幾種類ものピザが新聞の片面ぐらいの四角い板状に焼かれており、それを幾つかにカットして売っていた。一切れ買う。七〇〇〇リラであった。店を出て道を下ると、スペイン広場に通じるドゥーエ・マチュッリ通りに出た。通りが広くなった街角の店で胸ポケット用のハンカチーフを買う。スペイン広場の階段を上がってホテルに戻る。
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