2014.10.05 蔦(つた)
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蔦(つた)の実、ブドウ科、蔦の仲間は世界に十五種ぐらいあるが日本には蔦だけだとか

蔦の木を使った茶器には、棗(なつめ)や中次(なかつぎ)・金輪寺(きんりんじ)がある
千家の始祖・宗旦は蔦茶器の中次を好んだと云われるが、私も蔦の金輪寺が好きだ
蔦の棗には、蒔絵(まきえ)で蔦柄をあしらっているのがあるが、お洒落な感覚である

蔦をあしらった紋様は、八代将軍吉宗が使用したものが有名だが、多くは女紋に使われている
蔦の語意は「つたう」、つたって伸びることから来ているので、「つたう」を「寄り添う」としたもの
女名でも蔦、「つた」が使われている、有名どころでは「お蔦・主税( おつた・ちから )」
明治から昭和初期に活躍した小説家・泉鏡花の代表作「婦系図(おんなけいず)」の主人公だ。
その「婦系図」の中で、最も有名な「湯島境内の場」。お蔦と主税の切ない別れの場面

お蔦 「いい月ね。ああ、いい景色…ちょいとごらんなさいよ、この景色を」
主税 「あゝ、なるほどねぇ」
お蔦 「嫌だ、初めてでも気がついたようにさ、あなた今夜はよっぽどどうかしているのねぇ」
主税 「どうかもしようよ、月は晴れても心は闇だ」

とある
明日は旧暦九月十三日、中秋の「栗名月・十三夜」、台風の動向が気になるところ
まま、実は今年の中秋の名月は三回あるという、百七十一年ぶりの稀有な出来事とか
常は、旧暦の八月十五日芋名月(一五夜)と九月十三日栗名月(十三夜)の二回
然し、旧暦では今年は閏(うるう)月の閏九月があり、新暦十一月五日も「中秋の名月」となる
団子屋は嬉しかろうが、花屋はどうだろう、芒(すすき)は未だあるのかな・・枯れ芒やろな

気の利く友人から「栗きんとん」が届いた、今日の稽古で頂こう
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