2014.12.12 寝顔
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我が家の愛犬「ハナ」の寝顔

ある本で、「寝顔にその人の本性が表れる」ということを読んだ記憶がある
その時は深く考えなかったが、ある時に気付いたのは「人の目」
これも他の本で読んだのだが、葭簀(よしず)の向うに居る人の仕草のことである
葭簀は立て簾(すだれ)とも云われ、日除けや目張りとして家の外に掛けるもの
部屋の内側からは外の景色や様子が透けて見えるが、外からは内側が見えない

外の人が誰も見ていないと思っても、実は内側の家人からは見られている
本では、拾ったものを懐に入れるのを、家中の皆は見ていたという話である
つまり、「人の目」を意識しない時の行動には、人の本性が表れるということ
最近目にした文句には、「寝顔と死に顔がその人の本性を表す」とあった
この話の受け止め方は如何なものであろうか

人目を意識している時の所作・行動と人目を意識していない時の所作・行動
それが同じものであろうとするのが、簡単に云えば精神修行というものであろう
茶祖・村田珠光が古市播磨法師に与えた一紙、「心の師の文」の意味かもしれない
「心の師とハなれ、心を師とせされ」、これは六波羅蜜経が原典とされている
「自分の心に惑わされず、己が自分の心を導け」とでも解釈するのであろうか

面白いことに、ある茶書には「独り稽古」を諌めたことが書かれている
独り稽古とは「人の目」が入らない、つまり自分の心だけで済ます稽古である
従って、自分の思う形や知らず知らずの癖が積もることを諌めたものである
私は時折、塾生の稽古に鏡を前へ置くようにする、独り稽古の効果はあるようだ
曰く「ガマの油稽古」、鏡で自分の姿を見たガマは自分の醜さに油を流す、あれだ

「心の師とハなれ」とは、自分の心を他人の目で見ることをいうのであろう
志学/而立/不惑/知命/耳順/従心と云う人生、「従心」があるのかどうか・・
男は、その寝顔まで責任を持つこと肝要、と勝手な理屈で〆る
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