2015.01.09 耳付砧
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陶工の塾生が持って来てくれた花入、「耳付砧・みみつききぬた」に日本水仙を入れた

華道用に納入する場合には「花器・かき」と云う、茶花では「花入・はないれ」と云う
この作品、彼が去年の暮れに吉野・十津川に籠り、登り窯で焼いたものとか
青磁や白磁はそうだが、陶器でも均一な地肌に焼き上げるのが値打ちともされる
だが茶陶では釉が変色したり、形が歪んだりしていても、それで好しとするところがある

まま、そんなこんなで、塾生としては失敗作と云いながら立派な木箱に入れて来た
登り窯では置く場所によって、炎の加減や灰を被ったりする加減で出来栄えが違う
私には色変わりしている部分に趣を見出し、これは好い花入れだと有難く頂戴した
もっと彼に、失敗を願う邪心がムクムク・・

今朝のNHK朝ドラ「マッサン」、私の子供の頃を彷彿させる場面があった
母親の危篤を知り、北海道から広島へ向かう汽車の中で子供を諭す母親を見る
腹が減ったと訴える子供に、母親は「男の子じゃろう、我慢しんさい」と諭す
マッサンは、子供の頃に喧嘩して負けて帰った時の母親の言葉を思い出す
「負ける喧嘩はしんさんな、男なら勝つまで家に帰りんさんな」

私が小学校に入った頃のこと、二人の悪ガキにいじめられ泣いて帰ったことがあった
両親は「泣いて帰って来るな、これでやり返して来い」と云って私に鍬(くわ)を渡した
私は鍬を持ってとって返し、悪ガキの一人の頭を鍬で叩いた
箇所が頭であった所為か血が流れだし、もう一人の悪ガキは逃げ出した
家に帰ってそのことを両親に伝えると、父親は頭を撫ぜて「よし」と褒めてくれた

勿論後で、父親は先方の家まで私を連れ、菓子折持参で謝りに行った
先方も、自分の子が先に二人でいじめたこともあり、何とか収まったようだった
その帰り、もう一度菓子屋に寄り、私に菓子を買うてくれたことを想い出した
今の世間、今の学校教育なら何となっていたかと思うと、両親の教育の仕方
鍬をと云う話もあろうが、相手は二人、しかも年上である
時代時代で是非があるかも知れんが、私は今以って両親の言動を是とする

まま、金物の鍬より木の砧が良かったが、小学一年の身では砧は振り回せない




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