2015.01.22 寒牡丹の菓子
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少しピンボケだが、寒牡丹を描いた主菓子
赤い花の上なる三角模様がワラ掛けである、少し色付けをすればと思うが
すれば高くなるのかな・・

寒牡丹は大和葛城山麓にある「石光寺」のものが有名である
薀蓄ながら「寒牡丹」と「冬牡丹」は異なる物ということ
去年の今頃にも書き込んではいる、簡単にくり返す

先ずは「冬牡丹」のこと
春咲き品種の牡丹を温室の中で春の状態にして花を咲かし
シーズンが近づくと温室から取り出し、 鉢ごと埋め込んだのが「冬牡丹」
春のつもりで蕾(つぼみ)が膨らみ、青い長い茎と大きな緑の葉が特徴
牡丹は落葉樹なので、ちょっと考えれば変だと思えるもの

よって、本来落葉樹の寒牡丹は茎が細く短く、葉がほとんど出ない
出ていても、赤っぽい軟らかいもの、これも彼らの寒さ対策の在り方
寒中の深い眠りの中で、 一人、凛(りん)と咲く冬の花の風情を醸す

冬場のそこそこの茶会でも、「冬牡丹」を使っているのを見掛けることがある
晩秋に枯れ花や萎れ葉を使う「名残りの花」の茶をしておきながら、何としてか
太く青い茎葉に大きく鮮やかな春牡丹を茶花に使うという神経が解せない
そもそも茶花には、季節外れや狂い咲きという奇花は似合わないもの

とは云え、先年のこと、我が流派の京都での茶会でも「冬牡丹」を使った
頼んだ京都の生け花屋が用意してくれたものを使ったのである
艶やかさを貴ぶなら、「冬牡丹」に人目の軍配が上がるかも知れない
だが私は、侘びた景色ながら凛と咲く「寒牡丹」に「茶花」の軍配を上げる

雲浜の妻・信子、乾十郎の妻・亥生(いわお)、儚く短く凛と咲いて散った
一輪の茶花に似たようで、筆に昨日の余韻が残る
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