2015.02.19 敵性語
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「幻の甲子園」と云われている昭和十七年・中等学校野球選手権の平安中学の選手
「勝って兜の緒を締めよ 戦い抜こう大東亜戦」という垂れ幕に挟まれたスコアボード
「ストライク・アウト・ボール」と書かれている、英語のままである
この大会は文部省とその外郭団体である大日本学徒体育振興会が主催した
朝日新聞主催でないため、高校野球大会の歴史から消えている大会である

昨日のNHK「マッサン」、二日分の放映であった
前日の「マッサン」が放映時間中の地震情報で、中断したためである
観ていて懐かしい言葉が出ていた、「辛味入り汁かけ飯」、ライスカレーである
子供の頃の我が家では、ちょっぴり肉切れが入ったライスカレーがご馳走であった
海軍士官であった父親が「陸軍の連中はカレーを辛味入り汁かけ飯と云うとった」
その言葉が「マッサン」の番組から聞こえたので、父親の話しぶりを彷彿させた

然しながらである、いわゆる「敵性語」として英語禁止令というのは出されていない
事の起こりは、時代の権力者に媚びる「朝日新聞」が野球用語を日本語にしたこと
ストライクが「よし」、ボールが「だめ」、アウトが「一本」という、あれである
朝日新聞は「敵性語の使用禁止」を政府・軍部に進言したが、受け入れられなかった
まま、「髭の塵を払う」というあれだ、時の権力者への迎合ぶりも甚だしい体たらく
そこで朝日新聞は国民の戦意高揚の話にすり替え、「何となく」国民運動になった次第
集団心理、集団ヒステリックとは、げに恐るべしであるが、ヒットラーはそれを上手く使った

今になると、その朝日新聞が「当時の日本政府と軍部は敵性語の英語使用を禁じた」
という話に作り変え、今日の権力者である国民に迎合するというお粗末な話
全く以って、「マッチポンプ」の茶番、これは敵性語、「当て擦り水汲み筒」というべきか
敵性語、中々面白く味があるので列記

「サイダー」→「噴出水」(ふんしゅっすい)
「フライ」→「洋天」(ようてん)
「キャラメル」→「軍粮精」(ぐんろうせい)
「コロッケ」→「油揚げ肉饅頭」(あぶらあげにくまんじゅう)
「カレーライス」→「辛味入汁掛飯」(からみいりしるかけめし)
「カンガルー」→「袋鼠」(ふくろねずみ)
「ライオン」→「獅子」(しし)
「カスタービン」→「支那油桐」(しなあぶらぎり)
「コスモス」→「秋桜」(あきざくら)
「シクラメン」→「篝火草[1]」(かがりびそう)
「チューリップ」→「鬱金香」(うこんこう)
「ヒヤシンス」→「風信子」(ひやしんす / ふうしんす)
「プラタナス」→「鈴懸樹」(すずかけのき)
「サクソフォーン」→「金属製曲がり尺八」(きんぞくせいまがりしゃくはち)
「トロンボーン」→「抜き差し曲がり金真鍮喇叭」(ぬきさしまがりがねしんちゅうらっぱ)
「ヴァイオリン」→「提琴」(ていきん)
「コントラバス」→「妖怪的四弦」(ようかいてきよんげん)
「ピアノ」→「洋琴」(ようきん)
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」→「ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ・ハ」
※「ドレミ」の語源はイタリア語だが、「軽佻浮薄」だとして言い替えたとか
  確かにイタリア軍の弱兵ぶりは世に響き渡っていた

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