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「『宗箇様御聞書』を読む」という書が届いた 
流祖・上田宗箇からの教えや聞いたことを、茶事預師範・野村円斎が書き残したもの

平成十七年に広島教育委員会より上田家の古文書資料が刊行された
価格三万円也、注釈もされており、じっくり読めばそれなりに解る大書物であった
私は目を擦りながら行を追ったものだが、どうにも一読感を持つに至らなかった
その古文書資料の中にあった表紙書きの無い一書、それがこの「宗箇様御聞書」
それが「熊倉功夫」という学者先生が読み易く編集、新たに第一学習社から刊行された
その名は、今の宗家が仮の名として付けたものである

他の古文書の筆筋からみて上田家三代茶事預師範の野村円斎と否定されている
「茶事預師範・ちゃじあずかりしはん」は。、他流に無い上田宗箇流独自のものである
上田宗箇は芸州浅野藩四十二万石の国家老として、小方(現・大竹市)に一城を預かる
一万七千石の大身であり、自ら門下を指導することなく、教授のことは預師範に託した
初代預師範は、周防柳井の人・野村盛安で、寛永九年に宗箇を慕って広島に移住した
宗箇の家臣となって、碌百石を給せられ、後に剃髪し休夢と称した

休夢の弟子・中村雅親、後に知元と称する者も上田家の碌を受け茶頭となる
以後、この野村家・中村家が順次に「茶事預師範」として専ら茶事の教授を預かった
このことで野村・中村家が茶事の教授に没頭することになり、流儀を伝承することが出来た
その三代目預師範・野村円斎は休夢の長男であり、九歳で宗箇の近習となり碌をもらった
その円斎が書き残したと思われるものが四書あり、題名が記されたもの「露地入」・「奥儀抄」
他に同じ手の筆跡ながら、無題というか表紙のないものがこの書である

茶書の教材としては、桃山期の武家風の茶を記した最も古い資料の一つである
しかも、流祖・上田宗箇から直接聞き及んだ者が書き残した貴重な茶書と云える 
三万円の広島教育委員会刊行の資料より千五百円とお安く、随分に読み易くなっている
茶に興味をお持ちの方には ご購読され度、ここに紹介するところ

書名「『宗箇様御聞書』を読む」、著者・熊倉功夫、発行・財団法人上田流和風堂、印刷・第一学習社
申し込みは、上田流和風堂のホームページから可能ということ
http://ueda-soukoryu.com/index2.php
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