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奈良・吉野の杉山、吉野の植林歴史は古く、室町時代の記録が残る

昨日はテレビは大塚家具の「お家騒動」の話で賑わっていた
創業者大塚勝久会長、長女の久美子社長の記者会見の様子
テレビ識者のしたり顔解説とは違う思いを私は持った
問題の視点は大きく三つあると思われる
会社の後継者問題と事業継承問題、そして家具業界の背景と森林問題である

父親が会長、独身の長女が社長、長男は専務、次女の夫が役員の同族企業
独身長女社長の会見内容と表情をみていると、一つの言葉が浮かんで来た
「合理的なのに愚かな戦略」である、本人の思いか誰かに思わされているのか
私には朴槿恵韓国大統領の姿が重なる、父親は今の韓国の創業者であり、親日家だった

企業或いは事業の継承ということでは、自社の姿と立ち位置を知ることが肝要
内部事情(資力、技術、人材)と外部条件(市場、協力者、競争者)の考察である
昨年のニトリ、三百店舗で売上高が3,876億円、営業利益が630.7億円(16.3%)
一方大塚は、十六店舗で売上高が555億円、4億円の営業赤字となっている
十三年に700億円位で並んでいた両社の売上は、今や七倍となり更に広がりつつある
スエーデンの家具店・イケアは平成十八年に日本再上陸、今は五店舗で674億円

一品単価は、ニトリ・8千~4万円、イケア・2千~5万円、大塚・36千~215千円とか
扱っている商品の中で家具の比率は、ニトリ・47%、イケア・53%、大塚・100%、
大塚は最早、同業種とも云えないようだ、つまりビジネスモデルが違ってしまった
今から、ニトリ或いはイケアの真似をして、後を追いかける戦略に出ても、無理筋だろう
会社存続を図るなら、原点に復帰し、小さくなって生き延びるのが常道と思われる
その戦略、常道をとると株主は反対する、半端に株式上場をさせたツケが回るということ

日本の森林から家具材の広葉樹が消えつつある、ブナ・ナラ・ケアキ・カエデ・クリ・カシ等だ
替わって、スギ・ヒノキばかり単一品種の針葉樹の人工森林が拡がり、それが放置されている
林野庁が植林を進め、日本の林業のコストを高めてから外材の輸入自由化をしたためだ
その背景は戦中戦後の森林乱伐と社会党による林業従業者の組合活動があるが、もう一つ
朝日新聞の社会扇情、「国有林を売惜しむな」「木材輸入を認めろ」という論説であった
結果、日本の林業の衰退は目を覆う状態となり、森林は荒廃の一途、自然体系も崩れた

日本は国土の67%が森林面積でありながら、木材の自給率は18%である
カナダは303%、フィンランドは126%、森林の少ないイギリスでさえ25%ということ
ニトリもイケアも商品は海外で調達・加工しており、日本の家具職人の出る幕は無くなった
伝えられて来た日本の家具工芸の技術や家具職人も消えつつあるのが現状だ
そして、日本の木材輸入が輸出国先の森林破壊を進め、地球環境問題となっている

明治の実業家、天竜川の金原明善が生涯を掛けた「治水治山」の事業
二宮尊徳の云う「道徳無き経済は罪深く、経済無き道徳は寝言である」
我々日本人は、木材・家具産業や林業のあり方を見直す必要があるように思う
そういう道に、ビジネスモデルを見つけてくれることを大塚家具に期待したい
やはり、無理かな・・
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