2015.03.06 啓蟄、風の虫
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風の篆書体(てんしょたい)、風構えの中の字は竜で、「蟲」の虫ではない

今日は地中の虫が蠢き出すと云う啓蟄の日、その名に相応しい陽気であった
「啓蟄」を調べると、二十四節気の一つで太陰太陽暦の二月節 のことだとある
太陽の黄経が 345°に達した日 (太陽暦の三月初旬) に始り、春分 の前日までとか
「蟄」とは冬眠している様子を言い、「啓」とは動作や行動をするということらしい
巣ごもりの虫も顔を覗かせ始め、野菜についた虫が蝶になり始め、花も蕾を開き始める
野山では鳥の鳴く声があちこちで聞かれ始める気候ということだ

ところである、風翁の「風」が風構えに虫と書かれているが、この虫は昆虫の虫ではない
本来の字は「鳳」であって、天空の神である鳳凰の意味合いを持った字であった
その鳳凰が、雷神雨.神である竜神としても扱われ、風構えに「竜」を入れ「風」となる
竜が虫とは変な感じ(漢字を洒落たつもりだが、洒落の説明を要するようでは駄目やな)

漢字の語源辞典によると、「虫」とは大きな毒蛇(コブラ)が立ち上がって威嚇する様の象形
蜻蛉・蝶々や蟻・蜂の昆虫類の虫の字は、本字が「蟲」或いは皿に乗った「蠱」である
「虹」も天空に現れる竜神を見立てたので「虫」を画いたといことである
因みに「虫」の付く漢字を整理したものがある

「蟲」「蠱」は虱、蚤、蚕、蛹(さなぎ)、蛆、虻、蚊、蝿、蛍、 蝉、蛾、蝶、蜂、蟀(コウロギ)、蟻、蜻蛉、蟷螂(カマキリ),そして蝙蝠(コウモリ)も支那では昆虫とされていたようだ
毒蛇の「虫」は虹(にじ)、蛇(へび)、蝮(まむし)、蛙(かえる)、蟇(がま)、蝦(えび)、蟹(かに)蛸(たこ)、蛤(はまぐり)、蜆(しじみ)、蜷(にな)、蝸牛(かたつむり)、蛋(たまご)、蜜(みつ)、 蠟(ろう)、

他に虫にまつわるものは動詞として使われているのは
蝕 (むしばむ)、触(さわる)、蟄(かくれる、こもる)、蠢(うごめく)、蟠(わだかまる)がある
「風翁」という号を持った時から、この「風」の虫への誤解を解きたいと思っていた
再度云う、風の虫は「竜神」、我が家の裏に鎮座ましますのは「竜王神社」である
誤解されたままでは、腹の虫が治まらない(回虫かな)

まま、蛇足ながら、風の「ノ」がとれると、虱(しらみ)であるが、毛虱には泣かされた
私は高校時代に相撲部に在籍していた、まわし(褌・ふんどし)は洗わず干すだけ
大相撲は個人別であるが、高校の相撲部は皆で回し使い(洒落)、タムシと毛虱が蔓延
お陰で、春過ぎにはホンマに啓蟄、インキンタムシと毛虱が蠢(うごめく)洒落にならぬ・・
その痒みたるや凄惨である、ボリボリ掻くと、また褌に付く、悪循環である

已む無く皆でタムシの軟膏塗りと毛剃りに没頭していた、今にして思うが褌は洗いたい
今なら個人用の褌が一般化しているのであろうが、相撲部自体が消えかけているよ聞く
もう少し経てば、女子の増えた我が母校に相撲部があっ記憶も消え去るであろう
然し、あの股座の痒みたるや、私の記憶から消えてくれない、まま、青春の日々の想い出
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