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投槍の刺さった腰骨と頭蓋骨、発見当時は男性の骨とされたが後に経産婦の腰骨と判明
昭和三十六年発見された縄文早期一万二千年前の上黒岩岩陰遺跡から出た人骨である
愛媛県松山市から四国山中を経て高知市に到る国道三十三号線沿い久万川の対岸にある
この地は四 国の最高峰・石鎚山(いしづちさん)の西南麓の山地で標高は約四〇〇m、

四年ほど前に、敬愛する友人に誘われて四国山中にある御母堂の実家を訪れたことがある
そこは二十代続く村上水軍の末裔という旧家で、大きな屋敷には殿様のお成り口があった
近くにある親類の家が炉を切ったので、友人が一族を呼び茶事をやりたいということであった
つまり、友人が主人で従兄や姪甥を呼び、私は点前と半東および炉作りもせよ、ということ
国道三十三号線は、私が高校入学前に一人旅で松山から高知へ向かったバス行路の道
その懐かしい思いでの四国山中、及び縄文遺跡の見学云うことで引き受けたのだった

御母堂の実家も炉を切った家も、土間から板の間に上がるようになっていて囲炉裏があった
沖縄で見る釜屋と母屋は、内地では土間と板の間と囲炉裏が釜屋で奥座敷が母屋だろう
囲炉裏端会食では「茶煮座」へそこの主婦、奥の「横座」に友人と私、後は其々の座に着いた
友人は南大阪の開業医で、彼の車で大阪港から松山港へ渡って三十三号線を走った
友人は古代史研究が趣味で専門誌へ投稿もする御仁、帰路の岩陰縄文遺跡訪問が裏目的

岩陰遺跡の洞窟調査で出土した物から縄文時代の実像が見えて来たようだ
猪や鹿・熊・狸・兎・日本狼・カワウソ等の動物の骨の中に大山猫や犬の骨があった
大山猫はシベリヤ原産の豹ほどのネコ科動物、縄文時代の日本列島に生息していたこと
八千年前の日本最古となる縄文犬の骨三体分が埋葬された形で出た、柴犬に似ている
縄文犬は東南アジア系とされると、この地の縄文人は南方系ということになる・・
沖縄の宝貝や海産物が出ており、交易・交流の広さが縄文社会の広さを物語る

発見当時は世界最古と云われた一万二千年前の土器も出土し、煮炊き生活を証明
そして、鹿骨の槍先が刺さったままで埋葬されている女性の骨、殺されたにしては異様
槍で突き殺したなら、槍先は引き抜くのが普通であろう、それとも死体に槍を刺したのか
男性なら未だしも経産女性の腰の骨である、この女性は女酋長なら何があったのか・・

肉や魚は焚き火で串焼きにして食えるが、ドングリやトチの実は土器が有用である
ドングリやトチノ実を潰して灰汁でアク抜きし、それをコネて土器で煮て食したのだろう
その際、草や木の葉を一緒に入れて煮炊きしたハズである、茶粥の始まりと云える
一族の女酋長が瓢箪の勺で、各自の、これまた瓢箪の椀に分け与えたのであろう
後世の振り茶の場面が重なる

稲作が始まる弥生期に、人はこの洞窟を去り平地へ移住したようだ
稲作農業で母系社会と父系社会との文化混在が進んだ、と思われるが如何
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