2015090117180000.jpg
道脇の草叢では「駒繋ぎ・コマツナギ」の小花に色が付き出した

私の入院仲間であった御仁から本が贈られて来た
http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-16432-8.jsp

末期がんとともに生きる爺からの「孫たちへの最後の手紙 」である
「宝ものである孫たちにぜひ伝えてほしい、
外なる世界と内なる世界の大切なおはなし。」・・、とあった

五年前の今頃のこと、私は入院中で隣の病室に居た御仁がこの本の著者であった
足首骨折で入院した私は囲碁の覚え立てで、病室に碁盤と碁石を持ち込んでいた
隣室の御仁は能のリハビリとかで、大学の先生ながら漢字の書き取りが日課と聞いた
ある時、御仁の趣味は囲碁で有段者と聞いたので、これ幸いとご教授を願った
棋力の差があるので私が先に三つ碁石を置く、置き碁の形であるが御仁も楽しまれた
と云うのは、脳のリハビリには囲碁が良いということと、本人も好きである為だ

然しながらである、その御仁は声がすこぶる大きい
夏のことでもあり、私の病室の戸は開けっ放しにしていた
病室の前の廊下には、他の患者さんや見舞いの方が行き来されていた
「もう死んだなぁ」「まだ生きとるか」「これで殺された」「もうアカン、死ぬ」云々
外の廊下へ声が丸聞えであった、ある時に看護婦さん部屋へ来て云うには

「死ぬとか殺すとか、生きてるって何のことですか」
「他の患者さんやお連れの方が気にされていますので・・」

我々二人はキョトンとして聞いたが、すぐに了解した
確かに、今日明日にも死を意識している方々には聞きたくない言葉
二人は心よりお詫びして、部屋の戸を閉めたのだった

「孫たちへの最後の手紙 」、やはりその御仁は大学の先生であった
孫たちへと云うよりも、これまでの教え子へという思いが出ている
納得させられる死生観である

我々世代の人には、「死に方用意 !」が多くなって来たようだ




スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://houan7010.blog.fc2.com/tb.php/774-70618f97