2015.10.07 豚の寝返り
2015100607270000.jpg
ご近所の秋明菊(しゅうめいぎく)が今を盛りと咲いていた、秋の茶花の定番である
別名は貴船菊(キブネギク)、名前にキクが付くがキクの仲間ではなくアネモネの仲間

大村氏のノーベル生理・医学賞に続き、物理学賞を東大宇宙線研究所の梶田隆章氏が受賞
素粒子ニュートリノに質量があることを証明し、宇宙の大きな謎を解き明かした功績だという
梶田氏は、平成十四年に同じノーベル物理学賞を受けた東大の小柴 雅俊氏に師事した御仁
云わば師弟受賞、然し梶田氏は東大ではなく埼玉大出身、大村氏と同じく非帝大系である
大村氏と梶田氏の経歴は、日本の若き草莽の学者に希望を与えたものと私は思う

小柴氏がノーベル賞を受賞した時、この素粒子ニュートリノのことが一躍有名になった
ニュートリノの数量は、宇宙全体の星の粒子を集めた数の一億倍というものだそうだ
地球にも、毎秒1平方cm当たり660億個が降り注ぎ、我々の人体を始め全ての物質を透過する
分ったようで分らない話であるが、「そんなに飛んでいるのか」と夜空を見上げてしまう

唐突であるが、ニュートリノで学生時代に友人から聞いた「豚の寝返り」の話を想い出した
豚は日々うつむいて地面を嗅ぎまわり餌探しだけで一生を終え、生涯空を見ることがないとか
しかし、豚も時には寝返りをするらしい、そこで豚が目を開けたら夜空が見えたろうという話
何の取り止めもない話であるが、私には妙に印象に残って、豚の幸せとは何かと時々思い出す
取り止めもないとは云え、人の一生もそんなものというか、比べられないものだと示唆している

ノーベル賞受賞者の人生を聞くと、其々ご立派で、とても私なんぞが出来るところではない
豚の一生もそうだが、マグロの一生、カゲロウの一生にも我が身を照らすと真似が出来ない
マグロの一生は、泳ぎ続けるだけの一生で泳ぎが止まった時が死ぬ時だそうな(休めない一生)
カゲロウの一生は、一年位の幼虫時を水や土の中で過ごし、成虫になって一日で命を終える
カゲロウは成虫してからも一度脱皮し、そして多くは魚や鳥の餌として食されるという
成虫してから僅か一日の命、考えてみると幼虫期間がカゲロウの一生なのかも知れない
カゲロウは陽炎と書き「儚さ」の代名詞のようだが、あの「蟻地獄」はカゲロウの幼虫である
その時々の見た目の姿で、その人のことやその人生のことは云えないものである

ノーベル賞でついつい思った人生の在り方、まま、比較できるものでないことを再認識
さて、寝返りでも打って夜空を見上げよう
そして、目玉に降り注ぐニュートリノをこの目で実感してみよう
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://houan7010.blog.fc2.com/tb.php/803-f6731a47