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先日の炉作りの稽古日に挿した椿の蕾が翌日に開花、卒塾者から頂いたもの

薄い桃色が入ったやや大ぶりの蕾だったので、「初嵐」と聞くと「西王母」だとか
西遊記に孫悟空が霊薬の桃の実を盗む話があるが、その持ち主の女神が「西王母」
一説では、この椿の薄桃色の蕾が桃の実に似ているところから名付けられたと云う
明日は立冬、炉の季節には椿が茶花の雄として数寄屋を飾ることが多くなる
近くの椿園では、大和郡山にある「椿寿庵」が有名処
http://www.nagominoniwa.net/sakuin/tsubaki11.html

長らく奈良県で茶業の研究と指導をして来た植物学者の寺田孝重氏
その著書「茶花の散歩道」で椿のことを取り上げている

>椿は、大友家持が『万葉集』で「あしひきの八峯の椿つらつらに 見とも飽かねや植ゑてける君」と読んだように、大げさにいうと、日本人が日本列島に住みついて以来、親しみ続けた花の一種です。
なぜこんな大げさな書き方をするかといいますのは、ツバキ「学名がカメリア・ジャポニカ」は日本列島に特産の植物で、数多いカメリア属植物の中で、日本人が独占的に愛することのできた、美しい花だったからです。
ツバキは照葉樹林を形成するカメリア属植物の中では、サザンカと共に最も東の端に分布して、特殊化した花でした。
日本人がこの植物を中国人に紹介した時、中国人はこれを、「山茶花」や「海石榴」と呼びましたので、「山茶花(サザンカ)」や「山茶(野生の茶)」と文字上の混線をしたり、「椿」という字が中国ではチャンチンの仲間を意味しますので、これまた色々な謎を生みました。(中略)
自生種としての椿ですが、ヤブツバキ、ユキツバキがあり、これらの中間雑種のユキバタツバキとヤブツバキの変種のリンゴツバキがあります。またサザンカとの自然交配種にハルサザンカと、原種不明のワビスケツバキがあります。<

納得する嬉しい話である
私の先のブログ記事で連載した「番茶の振り茶」の話を裏付けてくれる
照葉樹林と縄文人、焼畑農法と山茶、日本列島に残る「振り茶」の風習
椿同様に日本人のY染色体遺伝子D2とO2b1は日本列島の固有のもの、日本犬も然り
東亜半月弧照葉樹林文化の東端、シベリア針葉樹林文化の南端である日本列島の昔
茶と椿が繋がる話は、日本列島の悠久の昔話に繋がるということ

この寺田孝重はん、私と同年齢の御仁ながら直接の面識はない
然し、共通の友人・知人があり、私は彼に親しみと敬意を持っている



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