2015.11.15 御茶入日記
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茶壺の御茶入日記(おんちゃいりにっき)を出した

一(ひとつ)、
宗冏宗匠御好(そうけいそうしょうおこのみ)
常葉昔(ときはのむかし)、小半袋(こはんたい)、壹(いち)
千代昔(ちよむかし)、小半袋、壹
初昔(はつむかし)、小半袋、壹

一(ひとつ)、詰(つめ)
千歳の友(ちとせのとも)、壹斤(いっきん)
                以上(いじょう)

乙羊(きのとひつじ)五月(さつき)吉日(きつじつ)
        宇治園製茶(うじえんせいちゃ)、詰(つめ)

宗冏宗匠御好とは上田宗箇流の当代宗家の選んだ好みの茶葉の意
「昔」と付くのは、八十八夜から前後十日の二十一日、廿一日即ち「昔」
この二十一日間に摘んだ茶葉が良質とされ、濃茶に用いられるとの通説
小半袋とは入量の目方のこと、半袋が十匁(じゅうもんめ・37,5㌘)でその半分
当流では古来通り濃茶の一人分は一匁としているが、他流では少な目が多い
初昔とあるのは、茶摘みの最初の日に摘んだ葉茶で製した抹茶の銘
詰、千歳の友、一斤とあるのは、良質の茶葉入り袋の周りに詰めた茶葉のこと
一斤とは百匁(375㌘)、この周りに詰められた茶葉は薄茶、お薄として用いられる
年号は十干十二支で、来年は丙申(ひのえさる、へいしん)、五月は新暦である
日付は立春(二月四日頃)から八十八夜頃を示し、旧暦(陰暦)では三月吉日となる
宇治園製茶が詰めたいう押印をして終わっているが、昔は詰めた茶師の名も書かれた

濃茶の客作法として、喫茶して後に発する言葉「茶銘は、詰は」、というのがこれ
つまり、入日記を問うているのである

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