2015.11.18 琳派展
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「琳派 京を彩る」展は、京都が町をあげて取り組んできた琳派四百年記念の主幹行事

ということで、新聞の文化欄担当記者だった知人の誘いで京都国立博物館ままで出掛けた
どういう訳か、女房殿も行くと云って付いて来たのだが、その御目当ては「昼飯」であった
京都駅伊勢丹の九階に、「小路市場」という名の和洋折衷優風の洒落たレストランがある
京都全域が展望出来る好立地であり、手頃な価格で味の良い献立を出す人気の店である
この店は京都に八店舗を展開しており、現社長は四代目という京都の老舗洋食レストラン
四代目は当流の茶をやっていなさる御仁、昼食の話をしたのを女房殿は聞いていたのだ

雨がそぼ降る中、それでも博物館は賑わっていた、確かな人気があるようだ
書と絵画・工芸に国宝や重文を残した光悦と宗達、百年後に二人を追った光琳・乾山兄弟
更に百年後の江戸後期の酒井抱一も彼等先達の後を追い、「琳派芸術」の顕彰に勤める
琳派の作品が展示されている中、会場の真ん中にぽつねんと仁清の茶壺が置かれていた
企画者や関係者の思いが伝わって来る趣向であったが、私は一つの思いを持った
それは「模写」である、恐らく琳派だけでなく日本の工芸人は「模写」によって技を磨いた
欧州の美術館を訪れた時に、そこかしこで模写をする若い人を見かけたものである
懸命に模写をする若い彼等の姿に、欧州の文化も侮れないと感じた記憶がある

独自性や個性、人とは違うものをと奇をてらうあり様、馬の尻尾や割れ曲がりの陶芸
そんな「今風の作家」のことを思うと、何年も地道に模写をし、やがて自然に自分が出る
これも「守破離」であろう、「守」を疎かにして「破」や「離」へ走る者から本物は生まれない
上田宗箇は光悦の三つ年下、同じ世代で同じ空気に触れ、同じ場所にも居たことになる
織部といい、桃山期の日本の芸術と美学は、世界史の中でも際立った輝きを放ったようだ
まま「琳派展」では、そんな思いを強めて、博物館で傘を買い会場を後にした、

元新聞記者の御仁、近くに饅頭屋があるので寄って行こうと云い為さるので同行
そこは和菓子を出す京町家の茶店という趣きの店である、酒をやめたその御仁は饅頭党
私は久しぶりに善哉が食べたくなり注文すると、女給は善哉だけの単品は有りませんと来た
私「何で」、女給「メニューはセットなっています」、私「・・・」、同行二人「これにしよう」
私も不承不承で同意、善哉に葛切りの黒蜜と白あんの和菓子、それに煎茶一式のセット
私は口の中がおかしくなりそうであった、(下の写真)


琳派展には多くの大和文化展所蔵物が出て、茶店では吉野葛、奈良から来たのに・・
京スズメを呪った

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