2016.01.03 情報提供あり
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飛火野を西流する御手洗川、春日の神水を興福寺と猿沢池へ導く、との情報あり
この川はよく知っているが猿沢池へ続くとは知らなかった・・、年賀状は出した

> 「出ず入らず」と称せられる猿沢池であるが、「出る」ことに関しては、池から率川へ排水口が設けられている。しかし、「入る」方は分かりにくい。見渡しても、それとわかる取水口を見かけない。しかし、北東の池底に土管が突き出ている。土管は三条通り五二段の西下にある枡に通じる。枡には五二段の側溝から水が取り入れられるようになっている。

 側溝に流れる水は普段はあまり見かけないが、たまたま勢いよく流れるときに遭遇したので、流路を遡ってみた。この時は、五二段下の枡に水が引かれることはなく、そのまま流れ落ちて地下を通り、率川に合流しているようだった。

 五二段側溝は興福寺境内の側溝へ通じる。五重塔下の防火用水を兼ねた池が途中にあり、そこを出て、奈良博物館へ向かう「塔の茶屋」下の歩道側溝を東にたどると、大湯屋のある一画に入る。ここには大きな池があるが、いったんここで水は貯められるようだ。

 流路は自動車道の地下を潜り、春日大社一の鳥居から始まる参道の北側溝へ出る。少し東へ行くと「馬出橋」があるが、暗渠となった参道の下を横断して、浅茅原(あさじがはら)へと入る。料亭の「青葉茶屋」がある場所で、細い流れは九十度向きを変える。片岡梅林の尾根筋を東西方向に走る溝となる。溝の流れは飛火野から来る。

五十二段西側の側溝を流れ落ちる水は、途中の枡から池へ引き込まれる。
 飛火野と浅茅原の間の自動車道は地下のサイホンによって越える。飛火野を流れるのは、これまた一番の高所に沿ってくねる御手洗(みたらし)川である。御手洗川の水源は水谷川(吉城川)の月日磐の近くであり、ここで採られた水は春日大社の御神水となる。

 飛火野と浅茅原の尾根筋を選んで設けられた流路は、御神水を導くにふさわしいルートなのだろう。春日の御神水は興福寺へもたらされ、猿沢池に注ぎ落ちる。興福寺=春日大社の一体化を演出する水の装置である。猿沢池は一体化演出の舞台に繰り込まれ、特別な池、すなわち聖地となった。<

https://www.youtube.com/watch?v=n_-Uxf5wDxc



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