2016.01.09 花びら餅
2016011009390000.jpg
菱葩餅(ひしはなびらもち)、通称「花びら餅」

ごぼうと白味噌餡とピンク色の餅を、餅もしくは求肥で包んだ和菓子である
平安時代の新年行事「歯固めの儀式」を簡略化したもので、宮中のおせち料理の一つ
写真は奈良の菓子屋を継いだ息子さんの作、先代は去年三月に亡くなった私の茶友

京都の菓子屋の能書きでは
>餅の上に赤い菱餅を敷き、その上に猪肉や大根、鮎の塩漬け、瓜などをのせるたもの
簡略化され、餅の中に食品を包んだもの(宮中雑煮とよばれた)を、公家に配った
さらには鮎はごぼうに、雑煮は餅と味噌餡でかたどったものとなった
当初はごぼうが2本であったが、現在では1本のものが主流である
明治時代に裏千家家元十一世玄々斎が初釜のお菓子として使った
以後、全国の菓子屋で作られるようになった<
と、ある

確かに、今では初釜の菓子として有名になり、使う流派も多いようだ
上田宗箇流の初釜の菓子は「干し柿」であったが、今は薄桃色の和菓子
武家茶と云えども弟子の大多数は女性、武骨な伝統は薄れつつある
私は、初釜を兼ねた今年の大福茶稽古で「花びら餅」を用意した
つまり、[世間にはこんな初釜の菓子もある」、と見せる話である
同時に、私個人としては亡くなった菓子屋の茶友を偲ぶ話


スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://houan7010.blog.fc2.com/tb.php/872-6b3c83c7