2016.01.23 五代死す
2016012117080000.jpg
ご近所のロウバイ(蝋梅)、別名カラウメ(唐梅)、クスノキ目・ロウバイ科、
名前に梅がついているためバラ科サクラ属と誤解されやすいが、別属である
唐の国から来たこともあり唐梅(カラウメ)とも呼ばれるロウバイは晩冬の季語

NHK朝ドラ「あさが来た」では、五代友厚の死が伝えられた
死因が「糖尿病」と聞いたので、同病の私は気になり調べてみた
実話では死没明治十八年(1885年)九月二十五日(満四十九歳没)
尊敬する郷里の先輩大久保利通(明治十一年に満四十七歳で暗殺)とは六つ違い
気の合った坂本龍馬とは同じ歳、長崎海軍伝習所では勝海舟と共に学んだとか
薩英戦争では五代の乗る藩船が英海軍に拿捕され、捕虜となっている

日本初の英国留学へも当時のエリートたち十六名の一人として派遣されている
まま、結構な人脈に恵まれ、官吏を辞した後も「政商」と云われたとある
大久保や木戸孝允、板垣退助が進めていた「大阪遷都」の実現に夢を描いたとされる
四十代で死ぬ五代の大阪での遺業を見て驚いた、

英和辞書を刊行、金銀分析所を設立、紡績業・鉱山業(奈良県天和銅山・福島県半田銀山など)
そして、製塩業・製藍業(朝陽館)などの発展に尽力し、後は大阪の基盤づくりを行う
大阪株式取引所(現・大阪証券取引所)、大阪商法会議所(現・大阪商工会議所)、大阪商業講習所(現・大阪市立大学)、大阪製銅、関西貿易社、共同運輸会社、神戸桟橋、大阪商船、阪堺鉄道(現・南海電気鉄道)などを設立した
若干四十九歳で亡くなった男の仕事である、今の私から見れば感服としか云いようがない

しかしながら、自分の蓄財はせず、死んだ時の借金は百万円を数えたとか
同郷の西郷・大久保も蓄財がなかった、この辺り、薩摩の郷中教育であろうか
当時の百万円とはどれぐらいのものか、物価から類推すればどれぐらい巨額か分る
借金も男の信用、甲斐性の内というのも良く分る
因みに、明治38年頃と平成12年頃の物価比較があったので掲載

食べ物 たまご(1個) 2銭4厘 18円 750倍
白米(10Kg) 1円19銭 4,934円 4,100倍
カレーライス 6銭 656円 11,000倍
そば(もり、かけ) 2銭 443円 22,000倍
高等国家公務員の初任給 50円 18万円 3,600倍
大銀行の初任給(大卒) 35円 18万円 5,100倍
小学校の先生の初任給 10~13円 20万円 15,000~20,000倍
大工さんの手間賃(1日) 85銭 18,940円 22,000倍
サービス 国鉄初乗り料金 5銭 130円 2,600倍
はがき 1銭5厘 50円 3,333倍
映画館入場料 20銭 1,800円 9,000倍
理髪代 15銭 3,612円 24,000倍

それにしても、高等国家公務員の優遇ぶりはすごい、教師の五倍である
かけそば、大工手間賃、理髪代の物価上昇率が高いのは時代事情を示している
つまり、明治は人件費が安い時代であったということだ
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://houan7010.blog.fc2.com/tb.php/880-b4792e7d