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今年も立派に花開いたお隣の「桜草」、町内には桜草の甘い香りが漂う
毎年お隣から近隣に桜草の苗が配られ、この時期の町内は桜草街となる

五代友康、三木武吉の話から大久保利通のことが思い起こされた
大久保の暗殺事件後に分ったのは彼の八千円(今の三億円弱)の借金である
大久保はその半年前に鹿児島県に学校設立費として八千円を寄付している
西南戦争後一年間の話、大久保への貸主は同じ薩摩藩士の借金王・五代
西郷の「子孫に美田を残さず」と云った政治理念と共通したものであろう

私が師事した流通業の恩師から教えられた話が思い起こされる
売り上げをつくる、利益を出す、そのことの上手な経営者は名を上げる
然し、多くの収益を上げる経営者は人から注目されても人の尊敬は受けない
経営者の心、その人の真の姿は金の集め方より使い方で見えるという
集めた金の配分、使い方にその経営者の経営理念が表われるということ
その恩師の話は経営者にも政治家にも云える話だと私は思っている
田中角栄も金の集め方と使い方の上手さで、天才的な政治家であったろう

次に女の話
五十年近く前になるが、大阪ミナミのクラブの姐さんの話である
当時の夜の世界の姐さんとは「場所借りの自営業」というものであった
贔屓の客が店に来てくれると売り上げの何割かが姐さんに還る仕組みだが
自分の贔屓客がツケで飲むと、その保証は姐さんがするということになる
一人の姐さんが店を替わるということは、その贔屓客も一緒に店を替えた
よって、店と姐さん方とは雇用契約というより商取引契約に近いものであった

ある時、珍しく一人で寿司を食べに来た顔見知りの姐さんが云うた話
「なぁ、いーちゃん(井谷)、男は金やで、金が無い男は首が無いのと一緒」
「女に惚れたらアカン、男は女に惚れられてナンボやで、分るか、いーちゃん」
私は、その姐さんの支払いに白紙の小切手を渡す贔屓客を何人か知っていた
大阪商人の「信用払い」という古き良き商習慣が残っていた頃の話である

姐さんは酒のお替りをしながら、ぽっつりと云った、「あの人の会社、潰れてん」
贔屓客の借金はその姐さんが持つことになるが、姐さんの話に恨み節はない
その贔屓客の会社や顔見知りの奥さんと子供のことに思いを馳せている
私は思った、男は玄人女にモテてこそ男、自分もそうありたい、と
素人にも玄人にも持てないままに今に至っている私であるが、思いは残る

何の勘違いがあったのか私の嫁になった女房殿、私は聞いたことがある
奈良と東京を行き来していた頃の話、「向うで世話をしてくれる女を作ってもエエか」
女房殿応えて曰く、「女房心配するほど、亭主モテもせずと云うやろ」
続けて曰く、「一人だけはアカン、複数やったらエエわ、そんな甲斐性ある?」
その時に思ったのが、前の記事・三木武吉の逸話であった
改めて三木に畏敬の念を持つところ


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