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換毛する「ハナ」、冬毛が抜け夏毛になる犬の毛の「生え換わり」だが、ハナは少々早い

友人に云われた、「この頃のブログ、ハナの話が多いな、話のネタが尽きて来たんやろう」
痛いところを突かれたが、今回もハナの話から犬の薀蓄を敷衍するところとなる
豚ネコ科のハナは、日中はコタツの中、夜は私の布団の中、たまに外で日向ぼっこ
そんな生活を続けているハナの身は、寒中から換毛が始まっており、今や写真の状態
このところは、パラパラと毛が抜け落ちるのでなく、ごっそと抜け取れるというものである

実は、全てが犬が換毛する訳ではない、換毛するのは温帯以北の犬で日本犬はその代表
南方犬種や、温帯地で愛玩用に人工改良された犬種は換毛しない犬が多いと云われている
犬の被毛は、皮膚を保護する上毛、体温調節を果たす下毛の二層構造になっている
上毛のみという犬種もいて、前者をダブルコート、後者をシングルコートと呼ばれる
換毛は下毛の生え替わりなので、ダブルコートの犬=換毛期がある犬と考えてよいとか
一方、シングルコートの犬=換毛期がない犬であるとされる

換毛期がない犬種に、長毛タイプでプードル、マルチーズ、ヨークシャーテリア、パピヨン、アフガンハウンド
短毛タイプで、グレーハウンド、ミニチュアピンシャー、グレート・デーンなどが挙げられている
換毛期がある犬種に、長毛タイプでゴールデンレトリーバー、シェトランドシープドッグ、スピッツ、チワワ、ポメラニアン、ダックスフント、キャバリア、ボーダーコリーなど
短毛タイプでウェルシュコーギー、シベリアンハスキー、ラブラドールレトリーバー、フレンチブルドッグ、サムエド犬、ジャーマンシェパード、ジャックラッセルテリアなど、そして日本犬である
この中、スピッツやサムエド犬は日本犬と同系の近縁犬種で、云わば準日本犬である

二・三万年位前に縄文人と日本列島へ来た日本犬は、世界有数の四季を持つ列島に適応して来た
これほどハッキリと換毛する犬種は少ないようだ、まさに日本列島が生み出した犬種と云える
私が東京に長期滞在していた時のこと、仕事場の近くの公園では犬連れの散歩者を多く見かけた
日本犬は偶に柴犬を見かけるぐらいで、殆どが洋犬であった、もう十年以上前のことになる
畿内に帰って、柴犬は勿論、秋田犬や紀州犬・甲斐犬を近所や公園で見かけてホッコリした

明治に洋犬を持ち込まれて、絶滅の憂き目にあったのは日本オオカミとエゾオオカミだけでない
琉球犬、西郷像の薩摩犬、肥後犬、越犬、川上犬、岩手犬(マタギ犬)、南極で活躍した樺太犬
まま、この中、琉球犬や肥後犬、川上犬は何とか復活させようという試みが行われていると聞く
純粋な日本犬が殆ど姿を消すこととなった現状に危機感を抱いた御仁がいた、斎藤弘吉という
御仁は、内務省の所管する史跡名勝天然記念物保存協会とともに、日本犬の復興を呼びかけた
昭和三年に日本犬保存会を創立し保存運動を広く展開、昭和十二年に社団法人の認可を受ける
今は、柴犬・紀州犬・四国犬・甲斐犬・秋田犬・北海道犬の六種が天然記念物に指定されている
昔は、柴犬も山陰柴・美濃柴・信州柴、紀州犬も和歌山紀州と三重紀州の区分があった今は無いようだ

この日本列島で、縄文人と共に生きて来た日本犬を絶滅させては歴史の大罪となる
飼い犬が、愛犬が、単なる流行対象であったり、使い捨て感覚の犬選びにしてはならない
今の日本人か、後世の日本人に伝えていくべき文化遺産の一つに日本犬があると私は思う
世界最古級の土器や磨製石器同様、世界最古の犬の遺骨も日本列島で発見される可能性は高い
皇太子家の愛犬が、犬種特定せずに「日本犬の雑種」という微妙な云い回しがニクイ

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