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奈良・一刀彫の雛人形、上段の内裏雛は左坐りが男雛、右坐りが雛という古来の形

つまり、向かって右が男雛、向かって左が女雛というものだが、最近は逆形が多くなった
大正天皇が西洋の仕来りに合わせ、皇后の右に立たれたのがことの起りという
爾来、昭和天皇も同じ様にされたことから、関東地方では男雛が右立ちになったようだ
上方の公家飾りと関東の武家飾りと勝手な講釈をする尻軽も増えたが、それは間違い
奈良・高取町では大雛飾りを町起し行事にしたが、男雛を右立ちにした飾りである

去年のこの時期、私は高取町役場に間違いの由をメールに入れたが、その返事にガックリ
町役場の曰く、「我々も雛飾りを調べております、専門家も男雛右立ちを云われた云々」
私は、男左立ち・左上位が日本古来の形、奈良は古来の形を大切にすべしだと、送り返した
再度の返事はなかった、役場には日教組のジェンダーフリー教育が蔓延しているようだ
今年は町の古い雛人形を一堂に飾っている、写真で見ると、ほぼ全てが男雛左立ちであった

雛人形は二月早々から飾り出し、桃の節句・三月三日が過ぎると早くしまうのが仕来り
早く飾ると「嫁に早く行ける」、早く片付けると「結婚が早く片付く(早く嫁にいける)」
長く飾ると娘が「嫁に行き遅れる」という話、最近、「行き遅れ」はセクハラに認定とか
山田耕作の童謡「赤とんぼ」の歌詞の文句が思い起こされる

♪ 十五で 姐やは 嫁に行き お里の便りも 絶果てた ♪

NHK[あさが来た」で、女子大学を作らんとする主役「あさ」の言葉も思い起こされる
「女は女学校の年齢で嫁に行き、もう大人として世の中を生きていく運命になっている
女ももっと勉強して、世の中のことや実業のことを学んだ上で家庭に入ったらエエ」
まま、そんな様な台詞であったが、面白いと思ったのがその日の産経新聞の「正論」
論者は堺屋太一氏で主旨は、「『低欲社会』は日本のピンチだ」、その要点は

①、「身近な願い」ばかり
奈良・御所市の「一言主神社」にあやかり全国から集まった「ひと言の願い」
あったのは「身近な願いばかり」で、明日への希望に夢を膨らませるものはなかった
②、激減した日本の青少年の海外留学
欧米では今や日本からの留学生は「絶滅危惧種」、そして何よりの気掛かりとは
昨年に四十歳にして一度も結婚をしていない男性が三割を超えたこと
③、「3Yない社会」の危機
「欲しない、夢ない、やる気ない」、つまり若者層の人生想像力の欠如
これこそ現在の日本社会の最大の危機である、と堺屋はんは云う

私は思うに、学生時代が一種の「モラトリアム」、社会参画への執行猶予期間となり
それが、学生時代を越え、三十代世代になってもこの感覚のままが続いているようだ
本来、社会参画の実業勉学である学生時代を社会責任の執行猶予としてしまった日本
女は十五で嫁に行き、男は十六で元服し初陣へ臨む、子供から大人の間に執行猶予なし
嫁に行った娘は、他人の家の飯を食べ、子を産み育て、家事一切を自分の責任で行う
初陣に臨んだ男子は、殺し合いの場面を目の当たりにし、自分の立場を理解させられる
まさに沖縄戦の中学や女学校の生徒と同じ年齢である、ほんのひと世代前のことだ

堺屋は云う、今の日本は世界で最も「安心で安全で清潔で正確な国」だ、
それが、人々の楽しみを奪い、やる気を失わせているのではないか
官僚、教育の猛省を促したいところである、と
まま、その堺屋はんは元官僚
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