2016.05.14 七段花の生長
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この三日のブログに掲載した「七段花・シチダンカ」の蕾が色付いてきた

江戸時代に、シーボルトの「日本植物誌」でも紹介されているが、幻の花となっていた。
それが、昭和三十四年に神戸の六甲山に自生しているのを小学校の先生によって発見された
一般の山紫陽花との違いは、両性花が退化していて花が咲く前に落ちてしまうこと
そして、装飾花が重弁化していることであるが、まま、山紫陽花の一種ではある

卒塾者の方に頂いた切り花を挿し木したのは三年前のことになる
挿した枝は、しばらく鉢の中で青葉を付けていたが、やがて朽ち枯れた
それが、今年になって草が生えて来たをそのままにして置いたら、七段花であった
三年前に朽ち枯れた挿し枝は、どの様に鉢の土の中で命を繋いでいたのだろうか

挿し枝には葉が一枚以上ついていないと付き難い、葉の基部から芽が出ることが多いためとか
ただし、枝についた葉は半分くらいで切り取っておく、水分の蒸散を抑えるためだということ
挿し枝には根がないので、水分の吸収が悪いためということである
枝からの芽の伸長は体細胞分裂で、遺伝的な多様性は生じず、親木と同じ性質のものが生じる
挿し木栽培の技術は、今で云う「クローン技術」に他ならない、昔の人は理屈抜きで知っていた

さて、気になったのは「成長」と「生長」という言葉の使い分けである
新聞各社は「成長」で一本化している様だが、NHKではこの二つの使い分けを続けている
成長、「成体」を目ざして大きくなる動物学的「セイチョウ・成長」であり
生長、「生えた」後に大きく伸びていくのが 植物学的「セイチョウ・生長」である
この二つの言葉は、考え方の違いがあるとして、元々は使い分けがされていた
それが最近のマスコミ人間の「安直短」・「軽薄譚」書き込みの風潮で一緒にされた

実は、「生長の家」という宗教団体があり、私には忘れ難い想い出が残る
NHKテレビドラマ「おしん」は一世を風靡したが、主人公は実在の女性
静岡という地方から、世界各地に事業展開を果たす企業グループの基盤を作った方である
長男・次男は量販企業「ヤオハン」の社長・副社長、三男はブラジル、四男は香港へ
兄弟は、母親の教え「生長の家」の信徒で、兄弟でも敬語を使う礼儀正しい一家であった

「ヤオハン」が経営悪化に陥り、香港から四男が戻って社長となったが、時既に遅しで倒産
四男は命を絶った、自分一人で全ての責を負った形になった
私は、四男の御仁とは仕事の戦友として公私に亘るお付き合いを頂いた
御仁は慶応大学から伊藤忠商事に入り、あの瀬島龍三氏の部下として氏の薫陶を受けた
見識・人品に加え、大きな戦略眼を持った人であった、その死は今もって悔やまれる

「七段花」の挿し木が三年経って鉢の土の中から芽を出し生長、その「生長」という言葉
ほろ苦いものがある
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